ご主人様は山猫姫 (2) 辺境駆け出し英雄編 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 169
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048679084

作品紹介・あらすじ

タッケイ、ユルム族連合三万!侘瑠徒の街はシムールの大軍に完全に包囲される。なぜか余裕まんまんのミーネを抜かし、みんな生きた心地がしない。戦いは意外にも穏やかに始まった。互いに一番の遣い手が腕を競い合う弓勝負。タッケイ族の若き天才少女シャールに、晴凛は圧倒的な腕の冴えで勝つ。シャールに見染められた晴凛は求婚され、ミーネがプンスカ怒るという一幕があるものの、戦いの流れは総攻撃へと移っていく。総攻撃が始まれば、数に劣る自分たちは助からない…。正攻法では勝てないと踏んだ伏龍が馬鹿馬鹿しい奇策を編み出すのだが!?待望の第2弾が登場。

感想・レビュー・書評

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    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    愚かな太守の行動をキッカケに始まったシムールの大群の侵攻を主人公たちが侘瑠徒の街に立て籠もり少数で防衛するという絶望的な状況だが、シムールの戦の掟に従うことで少しでも時間を稼ぐために奮闘する。
    主人公の晴凛とスンタタの妹シャールの矢合わせのシーンは非常に格好いいし、前巻までは単なるチンピラだった伏龍が危機的状況で冷静に様々な策を進める姿も格好良かった。
    そして何よりも侘瑠徒の街の兵士とシャン族が協力して防衛戦を進める様子はシムールとの融和は必ずできるのだということを感じるに十分な光景だった。
    一方でシムールの侵攻に備える延喜帝国は平和な世に慣れすぎた代償が一気に溢れ出しているといった感じだ。今回のような非常時を乗り越えることが出来た場合に帝国は中興し、その歴史を永らえることができるのだが、少し誤ったら滅亡コースに進むのだろうな。
    そして中央政府の預かり知らぬところで滅亡コースへと一歩踏み込んでしまったようだ。

  • 籠城戦かぁ。

    しかし挿絵がしょぼい。

  •  1巻に引き続き読みました。とても良かったですね。民族と帝国との、価値観の違いをついたうまい話や、戦争というものをどう扱うのか気になりましたが分かりやすくかつ、うまく盛り上がる展開になったのでとても楽しかったです。

     新たに、ヒロインとしてタッケイ族のシャーレという人物が加わりましたね。弓の名手ということで、主人公とは何かと弓で対決するかとも思いましたが意外とあっさりでした。

     3巻では出てくるのかわかりませんが、また出てくれると面白いキャラとなりそうです。

  • 起承転結でいうと、1巻が起承、2巻が転結に当たります。(シリーズはまだまだ続きますが、ひとまずの区切りということで)
    1巻で土台を作り、2巻で惜しみなく盛り上げる。初めて読む人は1・2巻セットで手元に置いておくといいですね。2巻を購入していなかった私は、1巻ラスト「つづく」の文字に憎しみを覚えましたのでw

    内容は1巻に続いて、清々しいほどに単純明快です。悪く言えば、理想を敷き詰めた作品、というか。こんな単純な世の中なら楽だよなーと、読んでて思ったりしなくもないです。まぁそこは、現実にはありえないからこそ面白く感じる、ということかも。

    恋愛要素も申し分なく。主人公を慕うヒロインが可愛い。でも主人公にとってはまだ妹止まりなようで…今後に期待です。
    元天才お兄さんとお色気担当お姉さんの関係もちょっと変化があったりで、読んでてニヤニヤしました。この二人も、純粋培養カップルと合わせて美味しいですね。

  • いよいよシムールとの戦い始まる。
    帝国とシムールの戦いのはずが、ミーネたちが味方に付いたことによってシムール同士の戦いの様相に。
    それでも、3万の敵に対して2000の味方。
    その不利を晴凜たちは知恵と技術とお芝居で(?)敵を蹴散らす。
    でも、そのことで今度は帝国を敵に回すことに。
    さて、その危機を、今度はどうするのか?

    うん。正しい戦記物の面白さだ。
    英雄物語のはじまりだね!

    それにしても晴凜の弓が神業がかっているのがすごい。
    その所為で、新たな求婚者とかまで現れるし(笑)
    次巻も期待

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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