烙印の紋章IV竜よ、復讐の爪牙を振るえ (電撃文庫 す 3-18)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.13
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本棚登録 : 219
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048679428

作品紹介・あらすじ

兄の悲劇を知ったオルバは、その元凶である自軍の将軍・オーバリーへの復讐の念を新たにする。オルバが泣くのを目撃してしまったビリーナは接し方を思いあぐね、また帝都からは"皇太子ギル・メフィウス"の正体について疑念を持つイネーリが来訪する。ついに復讐へと動きはじめるオルバ。一方、ビリーナの故国・ガーベラへ隣国エンデの公子・エリック率いる軍勢が進発。開戦まで一刻を争う事態となっていた。オルバは"皇太子ギル"として、そして"オルバ自身"として決断を迫られるが-。復讐とガーベラへの援軍。二つの難題にオルバが挑む。英雄への道を描くファンタジー、第一部完結。

感想・レビュー・書評

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  • 当初の目的を果たし、いろいろなことにひとまず決着のついた四巻だった。第一部完!といった感じだろうか。
    あらすじ的には、兄の死を確かめたオルバはついに復讐を果たすことを決意する。
    しかし、ただ憎しみに駆られ、すべてを投げ出して復讐を果たすだけでは、彼が憎む貴族と本質的に変わらない。
    自分が一体どうすべきなのか思い悩むオルバ。
    復讐を果たし、その上で「皇太子」としての自分を支えてくれた者達への義理も果たす。あえて困難な道を選ぶことで自らを奮い立たせ、危うい道を渡りながらも突き進むオルバ。
    復讐を果たし、胸にむなしさが去来するも、オルバは未だ休むことを自らが許さない。
    皇太子として、最後の義理を果たすため、同盟国ガーベラの窮地へと駆けつける。
    とかまあそんな感じ。
    相変わらず面白いが、相変わらず甘味が足りない。
    面白いんだけど、これじゃあ「歴史小説をライトノベル的に読みやすくしただけ」なんだよねぇ。
    そこに甘味が加わってこそのライトノベルでしょ!と思ってしまうわけなんだが、どこまで行っても可愛い気のあるドキドキがやってこない。 (;´д`)
    とは言え、4巻まですべて★5をつけることになるとは思わなかった。
    内容的には本当に面白い。これでもう少し甘味があれば・・・あんなラノベやこんなラノベに出てくる萌えイベントが絡んでれば、ひょっとしたら「最も好きなラノベ三強」を初めて崩すタイトルになったかもしれない、とすら思う。
    まあ、甘味がないから無理なんだけどね。
    ぶっちゃけ、メインヒロインのビリーナはいいキャラだとは思うけど、主人公とほとんど絡まないし。
    てか主人公、誰とも絡まないわけだけど・・・。
    敵役のイネーリは今巻で主人公と完全に決裂しちゃった感があるし。
    微妙にイネーリデレルートも残しておいてほしかったけど、普通に敵役にしかならないよね、これじゃ。
    せっかくエスメナが会いに来てるのにろくにイベントを起こさずに挨拶だけで済ませるし。( ゚д゚)
    ホゥ・ランとか思わせぶりな様子も見せるけど、主人公と絡んでないし。( ゚д゚)
    アリスとか、未だにひっぱってるけど明るい未来がまったく見えてこないし。( ゚д゚)
    いい加減にしろよオルバ。( ゚д゚)
    電撃文庫だからこそ、ここまでオトコクサク、甘味のない戦記物語になったんだろうし、萌え萌えしてないからこそ面白いんだとは思うんだけど。
    もしこのお話がMF文庫から出版されてたら、もうすこしビリーナやイネーリも可愛らしく描かれたんだろうなぁ、ちょっとそんな展開も見てみたかったなぁと、そんな考えがいついつまでも付きまとうのでございます。(´・ω・`:)

  • とうとう、「オルバ」の復讐を果たすときが。
    そして、二つの仮面にはさまれたオルバは、どのような道を選択するのか・・・。

  • 相変わらず安定して読める名作。
    前半はオルバの復讐。
    オルバの旧知のキャラを絡ませたのはよかった。
    深みが出たというか、単なるオルバ個人の話で完結しなかったのが好印象。
    ダグは今後も絡んでくるみたいで楽しみ。
    後半は三国間の緊張。
    それぞれ国内でも立場が微妙な3人が国を背負って戦争をしているのだから面白い。
    エンデの事情も少しずつ明かされ、ますますきな臭くなる三国関係。
    オルバの外交手腕に期待です。

  • 前巻で知ってしまった事実により生きる希望を失いかけるも,改めて復讐を誓うオルバ.どうやって復讐を成し遂げようとしているのか,それが最後の最後で明らかになる.「さぁこれかあら新章だ」というところでのまさかのラスト.今まで育ててきたキャラたちのほとんどをバッタバッタと切り捨てる作者にあっぱれ.
    復讐と同時に,婚約者の祖国ガーベラと皇帝が密約を交わしているっぽいエンデが開戦間近となり,板挟みにあい,オルバがどう出るのかが今回の知略戦のもう1つの柱.生まれながらの皇子2人に対して一歩も引かないオルバがカッコいい.
    ただ,知略戦よりも意外なラストよりも,vsイネーリが一番面白かった.

  • 第一部完

    一当しては同盟を結んでいくという展開は,戦記ものとしては珍しく感じる。

    ここまでで皇太子としての立ち位置は確立したものととして,続巻でオルバとしてなにを育てていくか楽しみになる。

  • 2011.4.19
    一部完。面白かった

  • 最大の見せ場は、ギル(オルバ)がガーベラの援軍として駆けつけるところでしょうか。それ以外も胸が熱くなるシーンがあちこちあって満腹しました。
    ただ、、ビリーナ姫がせつない、、、、

  • 良い形で第一部終了を迎えたと思います。影武者を辞め旅立ったオルバ、皇子(偽皇子)思っていた者達の今後の動向が非常に気になります。

  • 読了 3/9

    ここで一区切り、オルバの復讐は終結したのだろうか。
    これで、ギルとして振舞ってきた責任も
    オルバは果たした形になるのかな。

    ビリーナとオルバの会話が、微笑ましい。
    この二人はお似合いなのに、オルバはやはりギルではない。
    この事実をビリーナが知るとき、
    その時が訪れて欲しいような、欲しくないような複雑心境。

  • 一部完。だんだん面白くなくなってきた。

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著者プロフィール

戦記ファンタジー『烙印の紋章』著者。

「2020年 『叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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