The Art of Computer Programming Volume 1 Fundamental Algorithms Third Edition 日本語版
- KADOKAWA (2015年6月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048694025
作品紹介・あらすじ
Knuth先生の名著『The Art of Computer Programming』シリーズの最初の1冊。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
業界では有名なKnuth先生の著名な教科書。ただ、日本ではそこまで高評価を得られていないと私は思う。(まぁ、1巻だけで諭吉さん飛ぶし…)
タイトルの"Art"は芸術ではなく、「ワザ」といったところか。直訳すれば「プログラミングのワザ~基礎的なアルゴリズム」だが、それでは安っぽいので英語のママとしたのではないかと推察する。
Knuth先生の文体は非常に特徴的で、いかにも「アメリカの先生」と私は感じる。
まるで「カフェでコーヒーでも飲みながら話を続けようか!」とでも言うような、口語体で、よく話が脱線する。さぞ翻訳者は苦労したとも思われる。
1巻だけかもしれないが、数学色が強く、日本のプログラミング初学者が読めば「これのどこがプログラミングなんだ???」となる気がする。高校数学をしっかり学んだ者であれば飛ばして良い内容だし、苦手だったら尚更嫌いになるだろう。
私はコンピュータ・サイエンスで修士号まで取った人間なので、「もちろんこれは重要だ」と言える。だが、仕事や趣味としてプログラミングを触れる、つまり殆どのプログラミングを学ぶ人は不要かもしれない。
受験数学ではあまり見ないトピックも扱っているので、"数学好きの読み物"としての価値はあるかもしれない。
オリジナルのアーキテクチャ"MIX"を扱っているのもこの本の特徴。ただこれも、著者が時代遅れだと認めているように、令和の今や、armやx86以外を敢えて学ぶ意味は無いと思う。
1巻の特徴として他に、木(tree)について非常に深く語られている。ただ、これも非常に数学的で、どこまで実用性があるかは未知数だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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資料ID:21504014
請求記号:007.64||K||1
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