騙王 (メディアワークス文庫 あ 7-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.86
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本棚登録 : 371
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048705608

作品紹介・あらすじ

何もせずに朽ち果てるくらいなら、口先だけで手に入れてみせよう。金も力も愛も、そして王座さえも…。ローデン国の第二王子であるフィッツラルド。第一王子を後継者にと考える国王からは疎まれ、その第一王子からは頻繁に刺客を送られ、茨の日々を過ごしている。しかし彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう-すべては生き抜くために。頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。第17回電撃小説大賞4次選考作。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでたんだったか積読のままにしてたんだったかわからなくなって読んでみましたが読んでた。
    頭脳と口先だけでのし上がるタイプは大変好きですが、ちょっと展開が地味だったような気はする。いや、色々盛りだくさんだったんだけども…演出の問題かな?

  • 第二王子であるフィッツラルド。不遇の日々を過ごしながらも彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう―すべては生き抜くために。頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。

    派手さはないものの、静かなカタルシスを得られる物語。
    フィッツラルドの行動が地に足がついているため、興ざめせず、最後まで苦なく読み進められます。
    人を騙しまくりながらも、罪悪感がないのは、それが必要だとフィッツラルドの行動で示されているからだと思います。

    次巻も読みます。

  • 腹の探り合い系の作品は大好きなのです。
    架空世界なので、余分な知識なく楽しめるので、結構オススメ。

  • 騙りに騙り尽しているのだけれど、意外と誠実な感じがするのが面白いかも。

  • 生きるために第二王子フィッツラルドは兄を差し置いて王を目指す

    敵国ジェスタのリズ姫と婚約
    腹心の部下であるガゼルの裏切り
    公開処刑の危機
    真実を作り上げ父である王さえ騙る

  • 男は行動で語るタイプが好きだなぁと改めて思いました(笑)
    自分の書きたい話に似ている物を探して辿り着いた本です。
    パラパラと見てセリフの多さに怯みましたが読んでみました。読み始めてからすぐ自分の嫌いな腹黒饒舌キャラのオンパレードと知り、ラノベにしては読むのに時間が掛かってしまいました;
    キャラは好みじゃないし、ツッコミどころも多く、歴史にはよくありそうなネタで真新しさはありませんでしたが、総じて面白かったです。もっと強力なライバルがいたら面白いじゃないかなあと思いました。
    あとデビュー作な為か文章が……読んでいて別の意味でドキドキしました。
    ファンタジーで楽しみにしている描写も少なく、同じ装飾が繰り返されるので、ビジュアル的に印象に残りづらかったです。まあ内容が政争なので省いたのかもしれないが。終始セリフが長いのも鼻につく。これは好みの問題ですね。
    生意気な事を言いましたが、自分の書きたい話に似ていたので勉強になりました。

  • こういった政争物とか陰謀物とか大好きなので面白かったです。ただフィッツラルドの思惑通りに事が運びすぎる気はしないでもないですが。謀が成功に至るまでの裏側のコツコツ地味に積み上げる作業とはいかがな手順なものか知りたいものです。ところで最後に名前が出てきたジャシードって誰?出てきたっけ?次巻に登場する人?

  • 口だけで、実際に上り詰める話。
    戦略がどうとかではなく、口がうまいとどうというレベル。

    頭良いよね。そして演技ができる人で相手がわかってないとダメよね

  • 悪くないです。正に「騙り」。ただ、作中で本人も言うとおり秘密を知る者は少なければ少ないほどいいわけで、最後の工作はどうなんだろな、と思ったり。

  • 前から気になってて電子書籍を待ってたけど、なかなかその気配がないので紙媒体で購入。

    主人公はとある国の第二王子。
    このままでは王位に就けないばかりか謀殺されかねない立場を覆すために、知恵と口先で人を垂らし込んだり欺いたりしながら玉座を狙っていく話。

    老獪な高利貸し、王子の血族に恨みを持つ隣国の王女、敵国の敗軍の将。
    癖のある登場人物と王子との間の会話劇=腹の探り合いと、そこから生まれる奇妙な信頼関係が心地よかった。

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著者プロフィール

1982年生まれ。福島県出身。東京都在住。著書は『騙王』『謀王』『依頼は殺しのあとに』『ショコラの王子様』(いずれもメディアワークス文庫)など。

「2016年 『非モテなオレが5日間でヒロインと出会うまで 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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