ビーナスブレンド

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735223

作品紹介・あらすじ

最果ての地の、さらに外れにあるホテルビーナス。ここには、名前すらも無くしたい人々が、ひっそりと暮らしている。ドクター、ワイフ、ソーダ、ボウイ、僕、そしておかまのオーナー、ビーナス。ある日不思議な父娘がやってきた。寡黙な父、ガイ。心の回転をなくした娘、サイ。二人の出現で、ホテルビーナスに小さな嵐が起こる。そして、無回転だった僕たちの心が、ゆっくりと回り出した。数々のヒットCMのほか、CHEMISTRY、SMAPの作詞も手がけるCMプランナー、麻生哲朗の、小説デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 心に深い穴を開けたまま「ホテルビーナス」で暮らすの人達のお話。お話全体に漂う雰囲気はうっそうとしていて、最初は嫌悪感がありましたが、だんだんとそれが温かみを帯びていくような、どん底まで落ちたからこそ上を向けるような救いを感じるお話です。

  • 映画「ホテル・ビーナス」が大好きで、偶然ブックオフで見つけた本。

    映画も、この本も好き。

  • しんぷる
    ものくろ
    静かな

    自分ってきっとこんなのがすき

    やっぱみんなそうなんだー
    自分だけじゃないんだー

  • 行きつけの小さな喫茶店にある、畳一畳くらいの小さな図書室に在った本。名前に惹かれ手に取り、お茶しながら読んだあのひと時は幸せな時間でした。お昼休みが過ぎそうで、慌てて職場へ戻ったのが懐かしい。そんな時間をくれた大好きな一冊です。(映画は後から知ったので、だいぶ経って見に行きましたが。。。原作が好きすぎてか、あまり好きになれませんでした。終始、中谷さん可愛い☆と時めいていましたが(笑)

  • 人生についてちょっと考えてしまった本
    コーヒー飲みたくなるかもね

  • ホテルビーナスの原作
    無機質 無臭に始まった、石膏の様な作品でしたが、
    どんどん、要素が加わって、
    五感が満ちる作品でした
    生きる事を失ったら、読む事を進める
    静かな常温

  • 同作映画の脚本として脚本家デビューした著者が、小説版にリライトしたもの。
    その場の空気が感じ取れる繊細な表現、そこにいるかのよう
    読んでて気持ちがいい

  •  居場所をなくした者が流れ着く、終点の街。そのさらに外れにあるホテルビーナスには、名前も無くしたい人がひっそりと暮らしている。そこに現れた寡黙な親子の出現によって、止まったような生活がゆっくりと動き出す。映画『ホテルビーナス』の脚本・麻生哲朗の小説デビュー作。

     中三から高一になる春だったかな?に映画館で見て、絵が綺麗だったし話も気に入ったんだっけ。懐かしい。映画のパンフも持ってるし、サントラも持ってるし、ハードカバーで小説も買ってあって。DVDが出る頃には飽きちゃって、映画は持ってないんだけど。
     本なんて定価で買うことなんかほとんどないから、折り込みのチラシの位置や栞の挟んであるページまで、買った時のまま大事にして本棚にしまってあった。帯についてた『ホテルビーナス写真集プレゼントキャンペーン』だって、欲しかったはずなのに、応募券を切り取っちゃうのがもったいなくて、そのまま。数年前の可愛い女子高生に会った気分。
     でも、帯を外してみたら白いままで、他の部分との差が歴然。あーぁ、可愛かった女子高生時代も、過去なんだなぁ。少し感傷的になったけど、古本屋で良い本を仕入れて、すぐにテンションを持ち直した。

  • 映画「ホテルビーナス」の原作。
    映画も好きです。


  • SMAPの草薙剛が出演したことで有名になった?本。
    コーヒーの苦味と物語の苦味が融合していて面白い。
    爽やかなハッピーエンドではないが、要所要所に小さな幸せを感じられる様な作品。
    キャラクターの個性が強くて面白い。

  • 元郵便やさんだったり、設定がびみょうにちがっててなかなかいい。

  • 映画を観た後(4回くらい…)に読んだのですが断然小説の方が好き。チョナン、というより剛さんの優しい雰囲気が漂っていて優しい気持ちになれる、そんな作品。

  • 映画「ホテルビーナス」の影響で買った1冊<BR>
    映画もそうだけど、言葉1つ1つが胸に響きます。すごく好き。

  • 映画も良かったけど原作も。
    心が疲れた時に読みたい一冊です。

  • この人ってCHEMISTRYのPIECE OF A DREAMとかの
    作詞を手がけている方なんですよね。
    なんとなく、雰囲気とか納得してしまいましたが。

    装丁から雰囲気、空気まで全部好きです。
    こういう物語は特に大きな刺激とかはないけれど、
    やさしい、きれいな空気に満ち溢れている気がします。
    色でたとえるならクリアな、秋の空のような青かな。
    時間の流れはけして無理やりじゃなくて、
    少しずつ流れている感じ。
    推理小説とかのサスペンスがないかわり、
    こんな穏やかな時間を提供してくれます。
    私はこれを読んだとき、どうしてもBGMに
    CHEMISTRYの音楽が欲しくなりました。
    きっと違うジャンルの作品でもその人の
    雰囲気というか、空気が似ているんじゃないでしょうか。

    映画はSMAPの草なぎ君がでてるやつですよね。
    私はみたことないけれど、同じような雰囲気だといいなー
    とおもってます。実際に見る日が来るのかはなぞだけど。

  • 映画をもっと深くしたかんじ。カンは馴染めなかったけど。

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