- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736411
作品紹介・あらすじ
僕が巻き込まれた、数千億もの金が動くという闇金融の世界。その暗がりから朧に立ち現れてくる、チョコレート・ケーキ、かみのけ座、殺人、奇妙な機械…触れてはいけないものによって優しく、そして残酷に浸食されてゆく現実の中で、僕がついに見いだす"本当の物語"とは?『アクアリウムの夜』の鬼才が15年ぶりに放つ、究極のミステリ。
感想・レビュー・書評
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お願いですから、もっと作品を書いて下さい!!!!><
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『入り混じった記憶の中で、彷徨い続ける』
個々の出来事は鮮明に語られるが、出来事同士の繋がりは不鮮明で、所々、現実離れした出来事が起きるため、全体を通して何が事実で何が夢なのか、最後までわからなかった。なんとも不思議なミステリーでした! -
正直よくわからなかった
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再読
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稲生さんの作品を読むのはこれで2作目ですが、海にドボーンと落とされたような、宇宙にドスーンと打ち上げられたような、そんな不安感に襲われます。
なんや知らんが、怖い。 -
編集プロダクションに勤務する島津伶は、ある会社の社史を編集中、そこに登場する人物の死亡記事を目にするのだが……。
M資金や永久機関など、断片的なキーワードのみが与えられ、その核心は明示されない不可解な存在に日常が浸食されてゆく描写が秀逸。複雑な入れ子構造もあいまって、その不安定な酩酊感にゾクゾクさせられる。
言葉では語り得ぬ何ものかについて語ろうと挑むかのような幻想小説。 -
これは難しい。万人受けはしないという理由が判りました。闇金融を暴く、みたいな物凄く現実的なキーワードから始まったにも関わらず、先に進めば進むほど不可解な世界に触れることになり、考えれば考えるほど判らなくなってしまった。謎解きの姿勢で挑んでも結果的にはすっきりしないんじゃないのかな…ただ、主人公が触れる未知の世界の描写がなんだかとても幻想的で美しく、そこが印象的でした。個人的には深く考えすぎずその辺りを楽しめば十分なのではないかと思います。
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ミステリ……というか幻想っぽい印象の強い作品。やっぱり数々の道具立てと雰囲気がステキだなあ……うっとり。
ちなみにタイトルの意味ってのは……へえ、そういう意味だったんだ。それが分かった後の展開が、非常にぞくぞくしました。巧く表現できないけれど、こういうのはかなり好き。 -
(2007.10)