- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736497
感想・レビュー・書評
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危うく電車の中で泣きかけました.<br>
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<font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048736493/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4048736493.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
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高野和明さん坂上仁志さんがお二人でストーリーを考え
高野和明さんが執筆された作品。
<ruby>来生夢衣<rp>(</rp><rt>きすぎゆい</rt><rp>)</rp></ruby>は人の夢の中に入り込んでその人の夢をみることができるという不思議な力を持ち、それを前向きに活かそうとカウンセラーになった。いまはマンションの一室で、REMカウンセリングルームを開設している。
夢見が悪く不眠で悩んでいた刑事の麻生健介は、電話帳で偶然見つけたREMカウンセリングルームに電話をし、電話に出た女性の応対に信頼できそうなものを感じて通うことになった。
健介の夢に入り、手がかりを見つけることで 彼の不眠は解消されたが、二人は惹かれるものをお互いに感じ、プライベートで付き合うようになる。しかし、夢衣も健介も心の奥底にまだ別に抱えるものがあったのだった。
読み初めて間もなくは、次々と夢衣が誰かの夢に入って事件を解決していく連作短編集なのかと思った。
実際刑事である健介の頼みによって何人かの夢に入り、事件解決の糸口をつかんではいるが、それだけではなく夢衣は夢衣で、また健介は健介で抱えるものと向き合い悩みながら物語りはラストに向かうのである。
夢衣の夢衣としての弱さ・淋しさとカウンセラーとしての誇りと冷静さ、健介の人間として・刑事としての優しさと情けない想い、そして二人がお互いを思いやる気持ちがもどかしくもあり清々しくもあった。</font>