美丘

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737180

作品紹介・あらすじ

美丘、きみは覚えているだろうか。ぼくときみがいっしょに暮らしはじめた八月。あの夏の光と夜のやさしさを-。残された命を見つめ、限りある生を全力が走り抜けた美丘。彼女が生きたことの証として最期を見届ける太一。奇跡のラストシーンに向かって魂を燃焼しつくした恋人たちを描く、号泣の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 帯には「魂を燃やしつくす 涙のラブ・ストーリー」とあります。
    本当にせつないラブストーリーでした。
    非常に読みやすい文章です。
    きっと若い人をターゲットに書かれた本だと感じました。
    最初のプロローグから本に引き込まれてしまいます。

    一番印象に残った文章は

    「愛情なんて、別に難しいことではまったくない。相手の最後まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。」

    というところです。。

    うーむ 納得!!
    愛と 一生懸命に生きる力を感じました。。

  • 自分の欲望のままに(時には友人の彼氏を寝たりもする)生きる美丘は、実はヤコブ病という脳がだんだん退化する病気だった。
    命は永遠ではないことを知っていた彼女は、一生懸命毎日を有意義なものにしようと生きていた。
    最後のシーンは本当に泣ける…
    夜中にぐすぐす泣いてしまった。
    表紙はちょっと(というかかなり)エロティックだけど;

  • 美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

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    そう、人は永遠には生きられない。
    でも一瞬一瞬を大切に生きている人って少ないと思う。
    今の生活が、永遠に続くような錯覚に陥ってる?
    忙しくてそれさえも考えられない?
    考えてみれば、誰もが明日生きているって保障はなにもないんだよね。

  • 最初に4TEENを読んでから
    石田衣良さんの作品16番目でした。

    内容は、オレンジデイズと、
    私の頭の中の消しゴムを
    足したような作品です。

    いままで小説を読んだ中で、
    1番涙を流しながら読みました。

    内容は予測できるのに、
    いざヒロインが病気になっていく
    描写を読むと、涙がとまりませんでした。

    「シチューがつくれなくなっちゃった」

    という230ページあたりから
    ラストまでは一気に読んでください。

  • う~ん
    最後に死んでしまうところですべてが美化されてるような
    文章はやっぱりキレイ

  • とても一綱愛を感じる名作だと思います。いくつか泣けるシーンもあるので是非読んでみてください。心が現れます。

  • 死との対比で生の象徴がセックスなんだろうなあ、と分かりやすいテーマだったと思う。それで鈴木さんがこの装丁を作ったんだなあ、と。でもインパクトありすぎかな…。

  • 文章表現がとても綺麗で読みやすかった。
    読んでいるうちに引き込まれていった。
    読了して胸が締め付けられた。

  • ミニコメント
    必死で自分自身でいようとした美丘と寄り添った大学生の太一の物語。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/449237

  • 読むタイミングを間違えました。
    どこかで読んだ事がある、聞いたことのあるような話でした。
    そういうストーリーが流行する前に読みたかった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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