- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740067
作品紹介・あらすじ
クラスで一番地味な高校生である阿武隈川道子は、2年生で初めて携帯電話を手に入れた。何度も携帯を触り胸を躍らせる道子だが、レアアバターを持ってるだけでクラスを仕切っている阿波野妙子から、SNSサイト"アバQ"に強制的に入会させられる。そして"アバQ"に登録したその日から道子の日常は一変し、自らの分身"アバター"を着飾ることにハマっていく。罪を犯し大金を手に入れ"アバター"を華やかにすることで、クラスの女王に君臨した道子は、アバターサークルを設立し日本支配に乗り出すが-。
感想・レビュー・書評
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高校2年でアバターにハマり、レアアイテムを次々と手に入れ神的な存在になるまで上り詰めてもなお、欲求は満たさせることなく‥ついには超えてはならない一線を超えてしまうことになる‥結末はあっけなかったが、ハラハラしながら読めました。続編が読またくなりましたが、今はアバターにハマるような人はいないかも‥。
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あの時大流行していたアバター。
わたしは無課金勢だったから、全身コーデなんて到底出来なかったけど、着飾ってるアバター見るとうらやましかったな。
そんな気持ちを狂気にまで昇華させる山田悠介はやっぱり天才だと思います。 -
個人的にハズレ続きだったので、久々に昔読んで印象的だったこの作品を読み返してみたが、やはり山田悠介はこうでないと!という狂気に満ちた内容だった。
昔はよくSNSサイトに付随していたアバター。今では着せ替えアプリといった形になって数多く存在しているが、私は今も昔も形の無いそういったものに入れ込む気持ちが全く理解出来ないどころか、SNSすら興味が無いタイプなので、のめり込んで散財していく人達の真理が一切分からなかった。
しかし、極端に言えばこういう事なのかと、この作品を読んで一端程度は理解することが出来た。
人の欲望を赤裸々に描き出していて、読みやすく分かり易く、なによりも心底気持ち悪くてある種感動すらする作品。
確か実写映画化もされていた筈……それも近いうちにまた観てみたいと思う。
但し、完全に好みの分かれる内容で、嫌いな人はとことん嫌いだと思うので要注意ではある。
多分感情移入して読むタイプの人には向かず、客観的に観て登場人物達を嘲笑えるくらい捻くれた人に向いている気がする、という自虐。 -
中学生の時に読んだ。山田悠介っぽさがよくでていてガンガン読み進められるが、途中でオチがわかってしまう。
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地味で取り柄のない女の子が、アバターによって、最終的に組織を、つくったり殺人をおかしたりする物語。
今時のSNSが題材で、課金をしたい衝動が共感できて面白かったけど、後半の組織作っちゃいあたりから、大袈裟すぎる。山田悠介はいつも結末にがっかりするとわかりつつ、設定とか読み安さとか、はいりこんじゃう感じが好きでつい読んでしまう。 -
この話は携帯電話でできるゲーム内で、分身として使われる「アバター」をめぐるものだ。最初は軽い気持ちで始めたのに、どんどんハマってしまい、人を傷つけたり自分の人生をめちゃくちゃにしてしまったり・・・大きなことへと進んでいき・・・小さなきっかけで、大変なことが起きてしまう。自分を冷静に見つめる時間がないと、とり返しがつかなくなる。
人間の「注目をあびたい」という、そんな気持ちを表してある一冊である。
【九州ルーテル学院大学】ペンネーム:消しゴム野郎 -
うーん。
どうだと聞かれれば、まぁ面白い…かな?
余りに現実みなさすぎて、そこが面白いのかもしれないけど、題材がリアルな物だけに、ストーリーにもリアルさが欲しかった。
二度読みはしないな。 -
結構昔の小説ですが、スマホゲームが普及している今こそ読んで欲しい小説です。
今で言うSNS?に壊されていく女の子の最後まで胸糞悪いお話です。申し訳ないですが、私は登場人物の誰一人として感情移入ができませんでした。
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アバターが流行ってた時期に読むとまた違った印象を受けたのだろうか?
今読むと、また冷静な他視点で読めて面白かった。
きっと当時、本当に犯罪に手を染めてる人もいたんだろうなぁ~と。
2016.9.18。