鴻上尚史のごあいさつ: 1981-2004

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839020

作品紹介・あらすじ

鴻上尚史が公演のたびに配るメッセージ『ごあいさつ』。第三舞台の旗揚げから最新の公演まで、24年分のごあいさつに書き下ろしの解説をつけて全収録。

感想・レビュー・書評

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  • 考え方にとても強く惹かれるものがあると思いました。実際の舞台をぜひ観てみたい。

  •  第三舞台旗揚げ公演以来の公演時に、ずぅーと観客に配布されてきた鴻上の手書きコピーの「ごあいさつ」をまとめた本です。
     角川書店から2004年11月に出版されたものです。(ISBN-10: 4048839020、ISBN-13: 978-4048839020)@1,500円(税別)

     ただ、KOKAMI@networkの公演は全てを網羅している訳ではなさそうです。たとえば、2005年のトランス公演等の「ごあいさつ」は欠落しています。

     とはいえ、これまでの鴻上氏が、旗揚げ公演の開演直前に演出家としてすることがなくなってしまった時間を埋めるために書き始めて以来、毎公演にわたり観客に配られてきた「ごあいさつ」をまとめた資料としては、なかなか貴重なものであることは、間違いないです。

     公演時に観客に配られる「ごあいさつ」と言っても、その中身は公演内容の解説がなされている訳ではなく、その中身は
     思い出話、「渇き」をもったまま去っていった女性の話、恋のお話、かつての恋人との「語られなくなった」ひととき、失恋、ぶさいく村、人生、両親、あるいは、劇団員との日常であったりするのです。
     ですから、2000年以降の鴻上氏しか知らなかったshinにとっては、この本を読むことによって第三舞台のこれまでの背景と大意を把握できたような気もしますし、鴻上氏のひととなりを垣間見たような気もしました。



    目次
    ごあいさつのごあいさつ

    朝日のような夕日をつれて はじまりにあたって
    宇宙で眠るための方法について 名もなき夜のために
    プラスチックの白夜に踊れば 空とぶ赤いクジラ
    電気羊は力―ニバルの口笛を吹く カーニバルのはじまりに
    朝日のような夕日をつれて'83
    リレイヤー DELAYERになったら
    デジャ・ヴュ ハードボイルド・エッグを食べながら
    宇宙で眠るための方法について 再び、はじまりにあたって
    岩谷真哉・第三舞台劇団葬 御礼
    モダン・ホラー
    朝日のような夕日をつれて'85
    リレイヤーⅡ
    朝日のようなタ日をつれて'85
    もうひとつの地球にある水平線のあるピアノ
    デジャ・ヴュ'86
    スワン・ソングが聴こえる場所
    ハッシャ・パイ
    朝日のような夕日をつれて'87
    モダン・ホラー特別編<トライアル・プレイ>
    天使は瞳を閉じて
    宇宙で眠るための方法について 序章
    ピルグリム
    ビー・ヒア・ナウ 大阪版ごあいさつ
    ビー・ヒア・ナウ
    朝日のような夕日をつれて'91
    ハツシャ・パイ('90年代版)
    天使は瞳を閉じて インターナショナル・ヴァージョン
    トランス
    ゴドーを待ちながら
    スナフキンの手紙
    パレード旅団
    トランスⅡ
    リレイヤーⅢ
    朝日のような夕日をつれて'97
    コーマエンジェル
    ものがたり降る夜
    プロパガンダ・デイドリーム
    恋愛戯曲
    ファントム・ペイン
    ファントム・ペイン あとがきにかえて
    幽霊はここにいる
    ハルシオン・デイズ

    あとがきにかえて

  • あなたの書いた手書きのご挨拶のコピーをいくつか持っている。そしてそれは作られた恋愛小説のようで、現実味のない世界でした。

  • 鴻上さんが舞台開演直前に書く「ごあいさつ」を一冊にまとめたもの。いつもノート用紙に手書きである文章が活字になるとだいぶ違うなあと驚きました。
    「ごあいさつ」以外の文章もあり。ファントムペインのあとがきを読んだとき立ち読みながら泣けてしまって仕方なかった…。

    カバーを外すと劇場気分が味わえます。ぜひ外して確かめてください。

  • パンフレットに必ず入る、レポート用紙を印刷した鴻上氏手書きの”ごあいさつ”。これを読むのも毎公演の楽しみの一つ。それが纏まったこれは、観劇時の気分を思い出させてくれるだけでなく、読み物としても非常に面白い。追加、現在の鴻上氏の言葉もあり、「ご挨拶なら全部読んでいる!」と言う人にもお勧め。

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著者プロフィール

著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日生まれ。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学法学部卒業。劇作家・演出家・エッセイスト・小説家

「2023年 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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