絶望センチメンタル (メディアワークス文庫 く 1-2)
- アスキー・メディアワークス (2011年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048860796
作品紹介・あらすじ
今日こそはアイツに復讐しよう。公園のベンチに座ってそう決意する僕の目の前に、女子高生のお姉さんが落ちてきた。アスレチックの上から。彼女は微笑んで言う。「しようぜ、復讐」見知らぬお姉さんに引きずられ、僕(=小学五年生)の奇妙な旅が始まった-。第17回電撃小説大賞"メディアワークス文庫賞"受賞後、第一作。可愛げのない小学生と、破天荒な女子高生。おかしな二人の小旅行を綴るメランコリック・ロードノベル。
感想・レビュー・書評
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期待の作家 二作目
この人の内側にある思考や嗜好や志向が知りたくなる
一作目にて上げたハードルをきちんとこえてくれて非常に嬉しい
多くは語らないのに印象的な文体で作者が言うように危ういバランスをきちんと維持している
無秩序なのに妙に素直で王道な読後感詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少年と少女の不思議な関係に、引き込まれました。何日かかけて読むはずが、気が付いたら一日で熟読。ラストは清々しさのかけらもなかったですが朽葉屋さんの作品を他のも読んでみたいなーと思いました。
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少年がかわいかったですね(笑)あの、ちょっと大人ぶってるんだけど、実際まだまだ子供なのが。最後にどんでん返しで「あぁ、そう終わったんだ。」とちょっとびっくりしましたけど。読んでで何かに引き込まれました(笑)
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表紙のHEROさんの絵に惹かれて買ったのですが、表紙買いの成功でした。すごく好きなお話。ポテトの話をするシーンがなぜか印象に残ってます。会話のテンポとか文章の雰囲気が刺さった。もう一回読みたいな~。
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あまり後味の良い話でなく、読後感は良くなかった。
主人公の少年の心境は描けていたが、もう1人の主人公である女子高生の言動が掴み辛かった。
もうすこし人物の掘り下げが欲しかった。 -
いじめられている主人公の小学5年生のトオルは、今日こそいじめているアイツらに復讐しようと決意して公園のベンチに座っていると、アスレチックの上から女子高生が落ちてきます。その女子高生は「しようぜ、復讐」と言って、止めることもせずに付いきます。復讐の後にもトオルのノートに書かれたする事に付き合います。まだまだ子供な小学生と、破天荒というか、無茶苦茶で普通でない女子高生の非日常的な行動の物語です。
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何度読んでも震えてしまう。本当に好き。 学校をサボり公園で寝ていた女子高生と、やることリストを作り、成し遂げた後に自殺しようとしている小学生の二人旅。くだらないことを言い合いながら、お互いにあしらいながら、自身の無力さや虚無感を誤魔化していく二人の掛け合いが一見楽しく、とても悲しく一つ一つのエピソードが心に刺さります。ラストは賛否が分かれそうですが、アセロラの甘さと酸っぱさ、仄暗く差し込む光が胸に迫る作品です。
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人生を悲観している少年がそれでも疑問を張らしてから死のうとする話。だったはず。
もしかしたら、人は同じ臭いを嗅ぎ付けるのかもしれない。話さなくて一緒にいれる人とか -
絶望まっしぐらに小さな行動をする少年と少女のお話。
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何もかんがえずに読める面白い本
さらっと一読