烙印の紋章 10 竜の雌伏を風は嘆いて (電撃文庫 す)
- アスキー・メディアワークス (2012年1月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048862486
作品紹介・あらすじ
皇帝グールに対しついに反旗を翻したオルバは、辛くも緒戦に勝利しビラクを手中に収めた。帝都ソロンでは皇帝の専横がますます目立ちはじめ、メフィウス国内の風がオルバに吹き始めるかに見えた。しかし、隣国ガーベラとエンデでも内紛が起き、それがメフィウスにも影響を与え始める。ネダインでの反乱、そして竜神教の不穏や動きなど刻々と変化していく緊迫した情勢の中、オルバが選ぶ次の一手とは。そしてビリーナの覚悟とは。英雄への道を描くファンタジー戦記、第10弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ10作目。
お姫様が活躍して、オルバがピンチになる回です。 -
ギルとビリーナの再会。シークのことで気をつかうビリーナが健気で…
。ビリーナのグールへの謁見。周りに味方はほとんどおらず怖かっただろうに…。
甲冑を着てビリーナの出陣。メフィウス皇太子の婚約者として立派に振る舞った。
ほんとこの娘いい子だな…。
しっかりしていてでもどこか子供っぽくて、それでも自分の足で立っている。
とても魅力的なキャラ。
ストーリーの方はいよいよ大詰めか。
いよいよギルを無視できなくなったグールの出方は如何に。 -
ビリーナ活躍シーン分のせいか今までに比べてページ数が気持ち多め.正ヒロインだったのにただ発破をかけるだけだったビリーナが,ここにきてオルバ顔負けの立ち回り.他のラノベとはひと味もふた味も違うヒロイン像は,この作品ならではだと思う.
対してオルバはグールと戦うと同時に,自分の過去とも戦うことになるという展開.こうして,オルバの破竹の活躍の下地が出来上がっていくと思うと,終盤も近いのかもしれない.
今巻もホゥ・ランのイラストなし… -
個人的に伝記ものが好きである。
多くの思惑が渦巻く中で、大局がどう動くか把握できる人はいない。
全てを自分の思い通りにしようとあがくほど、泥沼にはまって沈んでいく。
それは別に物語の中に限った話ではなくて、現実でも独裁者・独裁国は経緯はどうあれ窮地に追い詰められていく。
だからこそ、最後に得をするのは他人がなにを考えているのかを観察している人間なのかもしれない。相手がなにを望んでいるかを知り、その欲望に添った上で自分の望む方へと導いてあげることができるから。
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いろいろ事件が起こって
テンポ早すぎ・・・。
面白かったけど読んでて少し疲れた。 -
重厚、というのとはちょと違うけど、ライトノベルの異世界ファンタジーのわりには魔法があまり重視されない話。
竜とか飛行船があるのでそこらはまあ、魔法といえば魔法なのかもしれんが。
クライマックス直前でヒロイン大奮闘の巻。
あまり女性キャラの出番のない(というかおっさんの出番のほうが多い)話で本当に珍しいといえば珍しいが、その分戦記ものの感じで読めたりする。一時期の田中芳樹か?
とにもかくにも、どう決着をつけるか、裏社会の陰謀もあるので、どんでんがえしもありえるし、目が離せない状態。 -
凄く好きな作品、10巻の大台に突入。多少中だるみしたもののまだ飽きずに読めている作品は珍しい。地味で丁寧な描写が好きなので最後の展開も期待している
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個人的な感想としては、クライマックス前の前哨戦的な巻だったかと、、、
必要なエピソードだったとは思うけれど、今までの展開と比較すると、やや冗長に感じました。
とは言っても、十分に楽しませていただきました。
タイトルになっている「烙印の紋章」が、ようやく意味を持ってストーリを動かしていきそうですね。