- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048865647
作品紹介・あらすじ
かくして匍都(ハイト)に幻獣たちが襲来した。フォグとアルトはトリエラの狂気に抗うため、彼女の過ちを止めるため、暴虐そのものである巨大な化け物──龍と相対する。一方、レキュリィたちはもちろんキリエすらも幻獣との戦いに巻き込まれる中、機に乗じたユヴィオールが野望とともに王城へと行軍する。瑩国の崩壊はもはや目の前に迫りつつあった。そして、四人の人造人間(ホムンクルス)──『ローレンの雛』たちに背負わされた運命が暴かれる時、すべては一点に収束し……。
薄闇の幻想物語、戦慄の第五巻!
感想・レビュー・書評
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ライトノベルは3巻までの売り上げでその後が決定する…
みたいなお話をきいた事があるのですが、
今回も一寸打ち切りっぽい感じがして残念でなりません。
あんなにひっぱて、楽しみにしていたイーサがあっさり命を散らしてしまいましたし…!
トリエラももう一寸粘って欲しかったですが、あの散り様は私は嫌いじゃないです。
あと2冊多く出せたら、凄く良かったんじゃないかと私は思うのですが…。
期待のニーナ嬢もティ・キによって絶望に打ちひしがれ。
あの時のティ・キのセリフはとても印象的でした。
正しくない物を正しいと盲信し、偽物の正義を強要する…
形は違えど色んな本でそんな人を見かけますが、
そういう人やその周りの人って大抵不幸になってしまうのですよね。
まさかローレンの雛の最後の1人がキアスとは思いませんでしたし、
しかも特殊能力も使わないまま殺されてしまい一寸残念。
次が最終巻だったので、凄く楽しみにしながら待っていました。 -
第5巻を読破。
前回の感想で「ユヴィオールってもしかしてアレなんだろうか」とか言っていましたが、冒頭で「やっぱりかー!」と叫びました。
やっぱり彼はアレだったんですね、と。
思っていたのに!!
まさかのどんでん返しにびっくりしました。
やられた……作者さんにやられました……。
こういう仕掛けとかすっごい好きです。
けれど、あの人があれだけで退場というのもなあ。
いいとこ取りって感じで決着がついてしまっているが、いいのか、それで?
と、すでにいない人に向かって問いかけてみる。
笑
それにしても――
救いはないんですかー!? と言いたくなる、そんな怒涛の展開でした。
トリエラさんが造り出した幻獣(ドラゴン、バジリスク、ケルベロス)を無事撃破した主人公たち。
けれど、ユヴィオールの魔の手は着々と王宮へと伸びていて。
世が世ならユヴィオールは作家になれそうです。
シナリオ書いて、修正して、きれいに伏線すら回収して。
あ、でも空想世界だけじゃ物足りなくて現実世界でもなにか起こしてそうだな、と思ったり。
なにもかもを奪われてしまったフォグたち。
彼らはユヴィオールからなにもかもを奪い返すことができるのか?
そしてアイリスさんがイオさんに渡した首飾りはいったいどんな恐ろしい〈剣〉なのか。
次も楽しみです!
それにしても――
表紙の喪服のお嬢さんとトリエラさん。
帯を外して全体を見ると、なにかの骨がムカデに見えて悲鳴をあげそうになりましたw
本当にびっくりした。
あとがきでモンハンのことに触れてまして。
ドラゴンとの戦闘シーンがモンハンだった私は思わず噴いてしまいました。
笑 -
うんレジンキャストミルクの作者を甘く見てた。
どうも、輪環の魔導師の彼とごちゃにしてるくさい。
おなじような正統派ファンタジーとはいえ、なかなか厳しい展開で。
これからどう巻き返すのか。
レジンの時は巻き返し方向がわりと自分的に絶望系だったので
どうかな。
人生、平凡が一番だよ、きっと。 -
藤原さんだからこういう展開になるとはわかりきっていたはずなのに。
読むタイミングを間違えた。。。 -
絶望しか残ってないが、どうひっくり返すのか楽しみ
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黒幕ユヴィオールが再び本格的に参戦する第5巻.ユヴィオールの緻密だが行き当たりばったりというアンバランスな運びがとても面白い.新キャラは特になしで,さながら最終決戦一歩手前.キリエは分身を犠牲にしながらスタイルのせいかどうも強い感じはしていなかったが,今回のグイード戦で無事汚名返上.次巻,どうやって進めるのか全く読めない.
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起承転結で言えば「転」にあたる巻。
物語として、次にどのように決着をつけるのか大いに期待。 -
昨今、これほどまでにまとまったファンタジーはきわめて珍しい。
収拾がつかないほど話を広げたり、シリーズ続行のため、お金のため、はたまた出版社都合ひきのばたりしている作品のなんと多いことか。
そんなお話の多くが発行部数を伸ばし、評価されている現代の世の中においてこれほどまでに散りばめたかけらをひとつ残らず生かしている構成力と緻密な伏線の張り方は実にお見事。
世界観、表現力ともに理にかなった素晴らしいストーリー展開に最後まで目が離せない。