めぐる88 (3) (電撃ジャパンコミックス オ 2-3)
- アスキー・メディアワークス (2012年9月15日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048910903
感想・レビュー・書評
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もっと三人の『歩き』を見たかったって悲しい思いと、「これはこれで、イイ終わり方をしてるな」って感心が混ざり合っている
歩く、を初めとした、単純な行動をしている時ほど、人間は『自分』に没頭し、『自己』について考えてしまう
些細な記憶が一度にフラッシュバックしたり、過去に好きだった音楽や香りが蘇ったり、気に入っている映画や漫画のワンシーンが何度もリピートされたり、そして、自分の『弱さ』に苛まされる
だけど、ふと気付けるのだ、人間は
大きな世界の前では自分の存在など矮小同然で、どんなに足掻こうが、どれだけ喚こうが、自分からは絶対に逃げられない、だからこそ、自分を信じて遠い未来でなく、確実に来る明日だけを真っ直ぐに見て進めばいいのだ、と
イイ事ばかりが起きたりはしない、でも、ワルイ事ばかりも続かない
人間も、世界も、清濁混ざり合っているから美しく、怖く、面白く、おぞましく、気高く、澄んでいる
遍路に行きたくなった、とまでは残念ながらならなかったが、少し時間を気にせず、海が見える道を歩いてみたくなった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
巻後半は詰め込んだせいか、ここまでの良さがやや失われた印象。打ち切りはとても不満だけど「地味な良作」だけに諦念もなくはない。
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