優しくしないで、ただ抱いて。 (B‐PRINCE文庫)
- アスキー・メディアワークス (2013年2月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048911146
作品紹介・あらすじ
恋や幸福なんて幻想だ。疑似恋愛だけ楽しめればいい-売り専のバイトをしていたマサキは、死んだ恋人を想い続けている稲葉と出会う。「セックスは、好きな人と想いが通じ合ってするべき行為だと思うんだ」とマサキに触れもせず、ただ優しく接する稲葉。昔の恋を幸福そうに語る稲葉に嫉妬を抱くうち、狂おしい想いが芽生え-。優しさしか知らない男と、愛のないセックスしか知らない男がすれ違う、切なく痛い恋。
感想・レビュー・書評
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俺は思い出の中の人の身代わりなのか。もういないあの人じゃなくて目の前にいる俺を好きだと言って。紆余曲折長かった~、引っ張るな~。物語の結末もだいたいわかってしまう展開なんだけど、将貴がしっかりした優しいいい子で好感度高めだったので、テンション下がらずに読めた。稲葉はてっきり最後まで奥手なのだろうと思っていたらなにあのまさかの豹変ぶり。いきなり百戦錬磨な年上と化し、ウリセンやってた正真正銘百戦錬磨(いや、そこまでではないか)の将貴を上回る堂々たる熟練っぷり。ま、いっか。イメトレしまくってたんだなってことで。
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何とも、なかなかくっ付かないというか攻めのヘタレを超えているキャラに全然ついていけなかった。途中でもういいから~早くくっついてよ!って思ってしまうほどイライラ感が・・・。
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サラリーマン×大学生
主人公は、過去の経験から恋愛を幻想だと割り切り、快楽だけを求めて売り専のバイトをしていた。
ある日、大学の目の前でサラリーマンの男性に声をかけられる。
「俺と話をしたかったらここにきて」
バイト先の名刺を渡すと、男は律儀にも店にきた。
話をするために。
触れることもせず、ただ話すだけの男に時間をとられ、欲求不満の身体を持て余すが・・・
サラリーマンは、死んだ恋人ともセックスをしていなかったため、童貞です。
優しい顔立ちで、主人公と話すことを目的にしているので大金払っているのに手を触れようとはしませんし、「愛のないセックスは・・・」と主人公を諭したりといわゆる「おかたい考え方」の人間です。
しかし、頑固さが前面にでたキャラではないので、そこがまた新鮮でした。
主人公も主人公で、色々考えて生きているのがしっかりと描かれているので、ついついハラハラと見守ってしまうんですよね。
最後の最後で、本当に「よかったぁぁぁぁ」って思いましたよ・・・。
「乗り越えて幸せになる」系では四ノ宮センセがおすすめ!! -
きゅんきゅんです。
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男娼とお客…
過去の苦い思い出を抱く受け様、過去の幸せな思いを抱く攻め様
どちらも一途な思いを心に秘めてる
幸せって何だろう…的な気分になるお話
どうしてこうなっちゃうのかなぁ~って次のページを捲ってしまう
引き込まれるストーリーでした