- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048912068
作品紹介・あらすじ
双子の弟・真木現人は兄の夢人のことが嫌いだった。主人公の虐めと呪いをテーマにした小説『呪験』で十五歳にして作家になり、上京した夢人。そして、その内容に影響された殺人事件により帰郷するのだが、彼は七屋敷薫という婚約者を連れていた。-七屋敷は呪われている。七屋敷の花婿は、呪いによって、二年と経たず早死にするのだ。そんな『呪い』が噂される婚約だが、夢人は嘲り笑いを浮かべるだけだった。そして、夢人を尊敬し慕う妹の信乃歩に、彼らを蝕む呪いの物語が、静かに始まりを告げていた-。甲田学人が放つ呪いの物語、開幕。
感想・レビュー・書評
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作家になった兄を敵視している、尻拭いをしてきた弟。
有名人の妹、という肩書しかない、というのなら
それにすがって生きていくしかないのでは? と
思いますが。
流されて生きていない、というなら、自分の軸が
何かしらありますけど、自覚してるならいいのでは?
な、妹がメイン、でしょうか?
いや、婚約者となった人の家の呪い、も
気にはなりますが。
世の中一番怖いのは、人間です。
その根性と感情こそ、すべてを突き動かしてますから。
大体、穏やかそうな人こそ、爆発したら
一番怖い存在です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラノベなので、申し訳ないがキャラがちっとうざい(笑)ごめんね、オバチャンだからー。
でも怖いよ! この怖さは素敵な怖さ。真夜中トイレに行けなくなる系の、描写の怖さね。勉強になる。
続きも読もう!
ラノベのレーベルを読むのは珍しいんだけど、東雅夫さんがどっかで推薦してたので、読んでみました。
さすが東さんご推薦、怖いよ-。
なのでホラーに分類しときます。 -
夢人が無事に死ねることを切に願ってしまう。
嫌だ!あんな場所に連れてかれるのは!! -
双子の弟・真木現人は兄の夢人のことが嫌いだった。
主人公の虐めと呪いをテーマにした小説『呪験』で十五歳にして作家になり、上京した夢人。
そして、その内容に影響された殺人事件により帰郷するのだが、彼は七屋敷薫という婚約者を連れていた。
―七屋敷は呪われている。七屋敷の花婿 は、呪いによって、二年と経たず早死にするのだ。
そんな『呪い』が噂される婚約だが、夢人は嘲り笑いを浮かべるだけだった。そして、夢人を尊敬し慕う妹の信乃歩に、彼らを蝕む呪いの物語が、静かに始まりを告げていた―。
甲田学人が放つ呪いの物語、開幕。
グリムシリーズが好きだったので、新作も期待してたんだけど、ちょっとグリムとはイメージが違って残念。今回はかなり静かーにじわじわくる感じで、そういう雰囲気は好きな方だけど、グリムと比べるとインパクトが薄くて物足りない。
あと最初なのでほぼキャラ見せで終わった感じだけど、正直現人しか共感できなかった。兄貴は言わずもがな、妹もかなり鬱陶しい。そのせいか、妹がメインで被害被る今回は読みすすめるのに苦労した。 -
先端恐怖症になりそう
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3巻まで読了
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大好きな甲田学人さんの新シリーズ!
前作「断章のグリム」に引き続き、三日月かけるさんの挿絵もあって嬉しい限りです。
まだ一冊目なのでこれからどうなのかは分かりませんが・・・・・・甲田作品の中ではグロ控えめ、か?
うーん、断グリが強烈過ぎたので体制がついただけかもしれない;
代わりにmissingのようなじわじわ来る恐怖感があります。
日本人形はあかんよ、日本人形は。
でも、なによりも怖かったのは著者紹介の「人が死なない物語」からの「死なないことが本当に幸せなのか」の一文だったり。 -
真木家の三兄弟と、七屋敷家と、蜘蛛と猫が中心となるであろう、呪いのお話の始まり。
その物話の始まりが「人形呪詛」、というのであれば、ほんとうに親切だなぁと思う。ヒトガタの呪いは、読者にとって、イメージしやすくて、わかりやすい。
「ひた、ひた、と迫り来る何か」も、とてもわかりやすい描写で、ライトノベルらしい所作でした。おにんぎょう、かわいい。
本作の三日月かける先生のイラストも、とても可愛らしくてかわいいです。しのぶちゃん緑髪かわいいよぅ。
兄弟順繰り、薫さん、そしてそれらを統括するように物語はすすんでいくのでしょうね。甲田学人さんのお話は、人のつながりや縁を強く感じるので、そのあたりの絡みの変化も楽しみです。
まずは妹ちゃん、のお話から。
双子の夢人と現人。変換候補も出るように、夢一夜、現人神、なんて連想もできたりして、おもしろい。面白い名付けの由来は、両親が芸術肌だからということになっていますね。余談ながら、信乃歩ちゃん、普通に名付けてもらえて良かったですね。
信じ歩む、ととればとても気高く、しのぶ、という音も、眼鏡文学少女という体も強く硬い意思を孕み、ともすれば"文学少女"な彼女を偲ばれますが、こちらの信乃歩ちゃんは、おどおど内向的な方の文学少女でそろりそろりと歩を進めます。それでもちゃんと歩くから、偉いな、と思いながら読み進めました。
そういえばどこかの婦警さんが言われてましたね、「おっかなびっくり夕方を歩く奴」。そんなイメージ。…あら、あの作品と人物配置が似ている…バランス的に安定するんでしょうね。
照らし合わせるなら、薫さんはI嬢でしょうね。美しく凛とした女。
彼女が、呪いの巻き込まれる。そしてどうなるかー……まぁ、はじまるんです。怖い、痛い、理不尽な物語が。
今作、呪いについての解釈者は、夢人お兄ちゃんです。
小説家らしく、滔々とわかりやすく解説をしてくれます。三つ揃えにステッキ、シニカルな笑い。探偵でもあるのでしょう。
怖いもの見たさでゾクゾク、まだ見ぬ物語への期待がソワソワと、次作を待つ作業が、また、始まりました。