招き猫神社のテンテコ舞いな日々3 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048923927

作品紹介・あらすじ

えっ? 神社が潰れてしまう!?
どうすりゃいいんだ、俺は……!

東京の片隅にある小さな神社で、管理人として細々と暮らしている青年・和己。
ある日のこと彼は、神社の所有者である伯父が入院したことを知る。重体だと聞き、急いで見舞いのために入院先の病院を訪れるものの、伯父の養子から「父が亡くなったら、神社を潰して、土地は売るつもり」と冷たく突き放されてしまう。
ショックを受ける和己の頭には、神社に棲みついている化け猫たちや、神社を慕って通ってくれる松川さん、姦しい女子中学生たちのことがよぎるのだった――。
果たして、神社は潰れてしまうのか……!?

感想・レビュー・書評

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  • 神社がなくなる危機。1000万円をとにかくはやく集めないといけないことになり、背に腹は変えられず裏切られた会社で働いたり、偽装結婚をするかしないかなど追い詰められたりと意外に神社に思い入れができてきる主人公。
    猫たちは相変わらずほぼ何もしてません(笑)虎は少し動いてたけども。

  • あー、楽しかった! にゃんこサマたちは相変わらずで。

  • シリーズ3作目
    これが最終巻だと思ってたけど、まだ続くのね
    2016年刊行なので4年も新刊が出てないけど、本当に続編が出るのか?


    今回のエピソード
    ・三毛の迷い猫
    ・神社の相続について
    ・コンサルの弟子希望者
    ・篠原の会社の案件
      英会話教室のフランチャイズのおばさん
      町工場のふわっとしたお見合い話

    話の本筋は伯父の病気により、神社の権利やら何やらで存続の危機ってあたり

    正式に神社としての登録がされていなくても、信じる人がいて救われる人がいるならそれで十分だと思うんだよね
    まぁ、世の中にはそれで騙そうとする悪徳な宗教もあるけどね


    最終的な着地点ってどこなんだろうなぁ
    神社の存続
    虎とグレイシー、グレイヒーの行く末
    篠原との和解というかコンサルの仕事のやり方
    あと、実家の家族との確執
    続きが気になる

  • 「猫叱るより猫を囲え」
    取り返しが付かなくなる前に会いに来ることが出来たら。
    彼にも猫にも悪気は無く、ただ運が悪い事が続いてしまっただけなのだろうが悲しすぎるな。

    「猫は三年の恩を三日で忘れる」
    啖呵を斬った以上は何がなんでも護らねばならぬ場所。
    彼女の様に叔父の事を知らないように、彼女もこの神社の在り方をしらないだろうからお互い様でもあるよな。

    「猫に追われた鼠」
    再び訪れたあの人の元で渡された案件をこなす彼は。
    本当にこれで稼げるのか不安なうえに、彼にとってメリットのある事業は一つもないのではないだろうか。

    「猫の手も借りたい」
    彼女に誘われた政略結婚の話題と帰らぬ虎猫はどこに。
    彼は過去を偽装してまででも尽くしたい理由があったが、真偽は誰にも分からぬが今の状態は良くない気がするな。

    「猫の居るのは屋根の上、烏の居るのは木の上」
    全てを見た上で知った事は人々に支えられた場所という事。
    彼女は叔父の負担であるとしか思っていなかったからこそ、売るという判断をしたのだろうが彼が来てからの神社の様子を知れば知る程そんな言葉も簡単に言い出せないだろうな。

  • シーとヒーがほんとカワイイ!!w

    いつも涙なくして読めないけど、今回も泣けたな。
    前作ほどの号泣ではなく、ホロリって感じだけど。

    ずっとずっと続いてほしい!!

  • 伯父が入院し神社が潰れるかもしれない危機に、気の良いDQN青年が和己に弟子入りする。和己目線の地の文が記憶より若いノリで、知り合ったご婦人を上から目線で理解したりもあって、若干持て余した。これまでの登場人物も多少の記憶はあっても名前からは思い出せなかった。唯我独尊で媚びない妖猫三匹が変わらず可愛い。

  • 人の優しさはいつか帰って来る。
    人の心を動かした分だけ自分の心も動いている。

    縁を繋ぐ/結ぶ大切さを感じることができた。
    今よりも、出会った人達に対して誠実に大切にしたい。

  • 毛玉!今回は神社を慕う人たちが勢揃いして気持ちのよい話だった。

  • うん、面白かった。

    シリーズ3冊目。
    相変わらず、主人公和己のボヤキ突っ込みがとても愉しい。
    そして妖猫達も相変わらずのマイペースで、いや良いなあ、この感じ。

    物語的には神社がなくなってしまうというピンチを和己がどうにかしようと(いや具体的には金工面なのだけど)、あくせくする展開。
    美味しい話や誘惑もあるのだけど、そこはさすが主人公、実に真っ当な選択をする。
    誠実さとある種の男気は和己の良さだよな。
    そんな和己のこれまでの行いへのご褒美か、次々と神社や和己を助けようと今までの登場人物達がやってくる展開は、なんというか実に良い。
    こういうのがシリーズの醍醐味だよなあ。

    ラストはもちろんハッピィエンドで、ほっと温かな気持ちにさせられる。
    うん、よかった。

    ただ、一つ気になったのは冒頭の三毛猫のエピソード。
    これがトラ達が生き物の生死を嗅ぎ分けられる事の伏線として描かれているのだけど、それだけではちょっとかわいそうな気がする。
    三毛猫のモモに合掌。

  • 今回も心が温まりました。
    心のコリがほぐれました。

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著者プロフィール

有間カオル (ありま・かおる)
『太陽のあくび』で第16回電撃大賞メディ アワークス文庫賞を受賞しデビュー。
他に『 魔法使いのハーブティー 』、『 招き猫神社のテンテコ舞な日々 』( KADOKAWA )、 わすれな荘シリーズ ( 角川春樹事務所)、『気まぐれ食堂 神様がくれた休日 』( 東京創元社 )、『 青い花の下には秘密が埋まっている 四季島植物園の静かな事件簿 』(宝島社) など 。

「2022年 『氷住灯子教授と僕とYの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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