DOUBLES!! -ダブルス- 3rd Set (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 161
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048924917

作品紹介・あらすじ

入部当初は何をやっても噛み合わなかった凸凹コンビ・駆と琢磨も、今では信頼し合えるダブルスのパートナーに。
 そして季節は春。二年生となり、先輩としてテニス部を引っ張る立場となった二人。
 次期部長候補に任命されて燃える駆だったが、今年の新入部員は一癖も二癖もある問題児ばかりで課題は山積み。
 一方、琢磨は弱点を克服するためのメニューをこなしていくうちに、致命的なスランプに陥ってしまう。しかもその不調は、どうも駆の存在が原因らしく……。

感想・レビュー・書評

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  • 次期部長、新入生、嵐がやってくる。

    琢磨、駆だけでなく、森や涼の視点も加わって、それぞれの想いが伝わってくる。違う個性を持つメンバーだから、それぞれの役割を果たす。いいチームだと思う。琢磨の未熟なところ、駆の自分では気付いていない強み。短編で女子テニス部の藤村真緒のエピソードも。琢磨と藤村のコンビがなかなか好きです。

    部活動の部長ってどういうポジションかというのは、色々な意見があると思いますが、行き先を示す人。一番前に立っているわけではないかもしれない。でも、みんながその人を見ている。前にいても、後ろにいても。そう、どんな人も、一人で全部できるわけではないから、誰かが支えてくれる。テニスは、たとえシングルスであっても、一人で強くなってきたものじゃない、と言える駆だから、部長候補なのだと思う。

  • 高速バスの車中にて読了。 
    不覚にも「心の汗」がこぼれそうになり慌てました(笑) 
    進藤、曲野クンたちも高二になり「先輩」になり新入部員に手を焼き、自らの成長に苦悶しつつ物語が進んでいきます。 
    新入部員 嵐山クンとのエピソード 泣かせます おススメのシリーズ 

  • 駆と琢磨のダブルス物語第3弾。
    今回は大まかには駆視点と琢磨視点の話+女子トーク。

    駆の話は二年になった彼らと後輩との関係が大きなテーマ。
    いやまだ三年の先輩はいるはずなのだけど、そこは完全に割愛しててちょっとビックリ。
    でもまあ、分かりやすくはある。
    駆が問題児の後輩に掛ける言葉がなかなか的確で、あの駆が成長したんだなあと、感慨深い(笑)
    いや確かに、良い先輩に巡り合って来たものね。
    そしてその後輩の声援で駆が試合でのメンタルを立て直す場面はさすが青春物語、自然にグッとくるものがある。

    琢磨サイドの物語は、それこそ彼の成長の物語。
    駆をライバルと認めることで自らもさらに成長するその姿。
    そこにはいつも互いに競い合う試合がある。
    これぞスポーツもの、部活モノの醍醐味。
    お約束だけでど、やっぱり良いね。

    さて次は三年になるんだろうか。
    そうしたら最後の大会での熱戦かな。
    期待してる。

  • 駆と琢磨コンビ、尚哉と涼は2年生になり信任部員を迎える。しかし、自分がたちは先輩の立場に慣れず、一筋縄ではいかない新入生もいて…。

    それぞれに成長の1冊でした。今までクールにすかしていた感のある琢磨の奮起が熱い!
    テニスはメンタル。
    また、部活動って思うより活動が短いなあと。2年生になって半年後には部を引っ張っていかんのだなあ。

  • 面白かったー。めっちゃ青春だね。

  • 【高校テニス部凸凹コンビの青春部活ストーリー第三弾!】

     入部当初は何をやっても噛み合わなかった凸凹コンビ・駆と琢磨も、今ではお互いに信頼し合う、掛け替えのないダブルスのパートナーに。
     そして季節は春。二年生となり、先輩としてテニス部を引っ張る立場となった二人。
     次期部長候補に任命されて燃える駆だったが、今年の新入部員は一癖も二癖もある問題児ばかりで課題は山積み。
     一方、琢磨は弱点を克服するためのメニューをこなしていくうちに、致命的なスランプを発症してしまう。しかもその不調は、どうも駆の存在が原因らしく……。
     フジコーテニス部に新たな波乱が訪れる!

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著者プロフィール

「サマーランサー」にて第19回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞し、デビュー。瑞々しい感性で描かれる青春小説に定評がある気鋭の作家。

「2020年 『17歳のラリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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