- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048961141
作品紹介・あらすじ
「野球が上手くなるにはどうしたらいいですか?」
野球少年からそんな質問をされることがあります。
僕は必ずこう答えます。
「本当に野球が好きだったら勉強をしなさい」
勉強がすべて。僕はそう思っています。野球においても、人生においても――
北海道日本ハムファイターズ監督・栗山英樹は、常に王道を外れて生きてきた。
中学校ではバレーボール部に入部し、高校野球では甲子園出場は叶わず、大学は弱小野球部でプロの注目を集めることはできず
それでもなんとかテスト生としてヤクルトスワローズに入団。しかし現役生活は一瞬の輝きを放つも7年間で終わり、その後は報道そして大学教員の道へ。
一方で、自分の能力と向き合い「自分しかなれない存在」になろうと学び続けた結果、プロ野球の監督となり名将と呼ばれるまでになった。
「プロ野球」とは、社会の縮図であり日本で最も熾烈な競争が行われている場である。その極限の世界で栗山英樹が教わってきたこと、
“野球のない”世の中をも生きるためのヒントを、すべて自身の経験を例に語りつくす。
目次
第1章 教え子に学ぶ(大谷翔平/中田翔/斎藤佑樹/清宮幸太郎)
第2章 高校野球に学ぶ
第3章 恩師に学ぶ
第4章 挫折に学ぶ
感想・レビュー・書評
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野球が好きな子ども向けではあるが、野球だけではなく人生にも通じる話。
栗山さんは教育者なんだなぁと改めて思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大谷翔平や中田翔、斎藤佑樹や清宮幸太郎などの話などを読んで改めて野球はやっぱり面白いなと思いました。【小5】
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現在北海道日本ハムの監督である栗山英樹氏が自身半生や大谷翔平、中田翔といった選手との関わりを通じて野球から教わったことについて書かれた一冊。
監督として接した大谷翔平、中田翔、斎藤佑樹、清宮幸太郎というスター選手や関根潤三氏や野村克也氏といった選手時代に監督として接した方について著者が感じたことやそこから学べることについて書かれており、興味深い内容でした。
野球と人間教育は結びついていることを感じ、それを監督としてプロ野球をキャスターとして高校野球を見てきた著者だからこそ書ける内容であるとも感じました。
また、自身の父親や高校時代の恩師である稲垣監督や大学時代の自由な風土など著者の考え方を形成した環境も知ることが出来ました。
そして、プロ野球選手として何かひとつ輝けるものを持つことでチャンスが訪れることも感じました。
大谷選手のメジャー移籍までのいきさつや監督として選手に期待していることや野球の練習における考え方などは印象に残りました。
決して期待されたわけではないところから選手としてキャスターとして野球を見つめ、プロで日本一の監督になった著者が野球から学んだことを数多く学ぶことが出来ました。
納得いくまで努力することは野球だけでなく人生でも共通することだと感じた一冊でした。 -
図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」
クラブ・サークル名 野球部
請求記号:783.7/Ku
所蔵館 2号館図書館 -
北海道日本ハムファイターズ監督の栗山監督が人生於いて学んだことや過渡期に於いて出会った感謝すべき人について記した一冊です。表紙の雰囲気と内容で主にこれから野球をやっていこうと考えている若者たち若しくはその親御さん、人生に行き詰っている若者に向かって書かれていることが分かりました。全編読んでみると栗山監督の今まで野球に携わってきた中で、自分の野球の能力の無さと、無いからこそ勉強や努力をすべきで、その上で指導してくれた人々への感謝の気持ちがひしひしと伝わってきます。監督になって大田泰示選手を例に挙げて、「原点に立ち返ることができれば、委縮し自分を信じられなくなってしまった気持ちを取り除くことができれば、人は大きく変わることができます」という言葉にはうなずけるものがありました。人生に迷っている若者に向けていいメッセージが沢山詰まった本だと思います。