夢工場ラムレス

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048961424

作品紹介・あらすじ

WEAVERのドラマー・河邉徹の作家デビュー作。2009年にメジャーデビューし、自身の音楽活動の他、ドラマ・アニメ・映画などの主題歌、CMなどへの楽曲提供など精力的に活躍してきた3ピースピアノバンド・WEAVER。その歌詞を手掛けてきた河邉の「言葉の世界」をドラムスティックからペンに持ち替え、描いた「夢」をテーマにした長編作。電子メディア媒体「cakes」で2018年3月より掲載されている人気連載を単行本化。自身が夢であると自覚しながら見る夢「明晰夢」。この「明晰夢」を何度も見る人は、ある日、その夢の中で「夢工場の扉」に辿り着けるという。そして「夢工場」に入れた者は、一生に一度だけ自分の夢を変えることにより、現実世界での「自分の夢」を叶えることができるというのだ……。そんな夢工場に様々な悩みを抱えた4人が辿り着く……。 「叶えたい夢」を求めて巻き起こる様々な人間模様。そして夢工場を訪れた人たちが手に入れたものとは……。さらに、その夢工場の管理人の正体とは……。バンド名に「音楽を紡ぐ人」という意味が込められているWEAVER。そんなWEVERの河邉氏が次は物語を紡いでいきます。そして、物語を通して、誰もが持つ「優しさ 」「後悔」「欲望」「希望」を描いていきます。

感想・レビュー・書評

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  • 夢の中にある夢工場ラムレスに辿り着けた人達の話。明晰夢を見ないとラムレスには行けやんのやけど、私は行けやんタイプ。毎日必ず夢見るし割と覚えてるけど、夢の中で夢やって気付けたことない。人の夢の話って聞くん面白いよね。

  • 河邉徹さんの小説1作目

    【心に残った要素】
    眠った時に見る「夢」と人生における「夢」。
    どちらも強く願えば叶うものであり、どちらも今が影響するし他人からの影響もある。
    現実になるのは難しいかもしれないけど、人の手を借りたり時には人を助けたりしてみんなの「夢」を叶え合えたら素敵です。

    【ここが好き!】
    喜びだけの人生なんて、それは喜びを知らないのと同義。
    なくして大切なことに気づくとか、今がどん底ならここから先は右肩上がりとか、辛い気持ちを知っているから私たちは明るい気分になれる。
    河邉徹マジックかなって思う。どの小説も作詞した楽曲もこのことに気づかせてくれて前を向ける。
    読んだらセットで聴いて欲しい、WEAVER『トキドキセカイ』(2009年)

  • ★ペンネーム:サムさんからのおすすめコメント★
    『ようこそ、夢工場ラムレスへ。』
    そこは、夢の要素が作られ、送られる場所。
    楽しい夢、こわい夢、現実のような夢、、、、、、
    わたしたちの知らない夢の世界を覗いてみませんか?
    武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000153054

  • 夢の中でふと気づくと青い扉がある。その扉は「夢工場」へと繋がっている。夢と現実は影響しあっており、夢を修正することで現実も変えることができるらしい。。

    個人的には4話目の「他人の話」が一番気に入りました。何気ない日常の一瞬一瞬を大切にしたいと思われてくれます。3話目の「理想の夢」は、他の章とは異なりブラックファンタジーの様相で、夢工場の闇の部分を感じ、別の意味で心に残りました。

    自分が夢工場に行けたら何を修正してもらうだろう?と妄想してしまいます。

  • 視聴率百パーセントのもの

  • タイトルに惹かれて読んだ本。
    ミュージシャンだということに後で気が付きました。
    一生に一度だけ自分の夢を修正することで夢を叶えられるという「夢工場」。夢工場を訪れる4人と夢工場の管理人の話で構成されています。
    ファンタジー風ではありますが、生きる希望を与えてくれる本です。
    最後の投稿された「夢体験談」は貴重な資料かも。みんなこんなに面白い・変わった夢を見ているんだというのを知ることができます。一読の価値あり。
    夢を見たいと思わせる本です。

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著者プロフィール

河邉 徹(かわべ・とおる)
1988年6月28日、兵庫県生まれ。関西学院大学文学部文化歴史学科哲学倫理学専修卒。ピアノ、ドラム、ベースの3ピースバンド・WEAVERのドラマーとして2009年10月にメジャーデビュー。バンドでは作詞を担当。2018年5月に小説家デビュー作となる『夢工場ラムレス』を刊行。2作目の『流星コーリング』が、第10回広島本大賞(小説部門)を受賞。

「2020年 『アルヒのシンギュラリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河邉徹の作品

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