- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049126884
作品紹介・あらすじ
僕は本だ。一冊の文庫本だ。書名は『ホテル・カロン』。文庫本である僕は、なぜか生まれた時から意識があった。僕は悲しい事になかなか売れず、いつか返本されてしまうのではないか――そんな恐怖
を抱き始めたある花冷えの日。何の前触れもなく僕は購入され、ある一人の少女・銀河と出会った。生きる希望を見失い、ただ無気力に過ごしていた彼女は、瞬く間に僕に恋をし、僕もまた彼女に恋をした。
これは文庫本である僕が、ある一人の少女と過ごしたかけがえのない日々の物語だ。
感想・レビュー・書評
-
僕は本だ。一冊の文庫本だ。書名は『ホテル・カロン』。文庫本である僕は、なぜか生まれた時から意識があった。僕は悲しい事になかなか売れず、いつか返本されてしまうのではないか――そんな恐怖を抱き始めたある花冷えの日。何の前触れもなく僕は購入され、ある一人の少女・銀河と出会った。生きる希望を見失い、ただ無気力に過ごしていた彼女は、瞬く間に僕に恋をし、僕もまた彼女に恋をした。
これは文庫本である僕が、ある一人の少女と過ごしたかけがえのない日々の物語だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までに読んだことのない本目線で描かれた本で面白かった。
自分の本にも魂が宿っていればいいのにな、一度話してみたいなと思った。
もう2、3回は読んだがまたいつか読みたいと思う。 -
本にハマるきっかけがこの本でした。
たまたま友達に貸してもらい、数ページ読んですぐに欲しくなりました。
この本の面白いところは本目線ということです。最初読んだときは少し驚きました。ですが、先が早く知りたい、本とその持ち主の人生がと、ページをめくる手が止まりませんでした。
本の世界を知らない私にとっては面白い話でした。
でも、本マニアとはそこまでかもしれません。私も今読んだら星4かもしれません。
でも、本にハマるきっかけになった本だから星5です。
あまり書店では見かけませんが、ぜひ読んでみてください。 -
本に対する愛情を感じました。
作家さんはじめ、本に関わる人達の想いなんだろうなーなんて・・・甘っちょろいかもしれないけど。
冷静なら★(3.5~)4つだけど、そう感じちゃったら加点しちゃうよなぁ・・・と★5つ。甘っちょろいな(笑)
追記。気づいたら区切りの 登録600冊目 でした(^^) -
She has made good friends, lovers, and goals for the future, but she dies of illness. She wrote a novel at the end of her life.