- Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049129397
作品紹介・あらすじ
「小説家になろう」年間ランキング2年連続トップ5!(2011年~2012年)
今なお絶大な支持を集める黎明期の傑作がついにコミック化!
生命維持装置によって命をつなぎ留めていた各務桂菜は、
停電によって命を落とし、VRMMORPG『リアデイル』の200年後の世界に
自身のアバターであるハイエルフの“ケーナ”として転生してしまう。
豊かな自然と高く澄んだ青空が広がるリアデイルの地で、
200年の間に何が起こったのかを調べつつ、ケーナはこの世界に
生きる人々やかつて自らが生み出したNPCと交流を深めていく
感想・レビュー・書評
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☆4.0
5巻まで読んだ。未完結
上位ランカーだったMMVOに転生する話。実際にプレイしてた世界からなぜか200年が経ってる世界に転生する。 女の子が主人公だから謎のハーレム設定も無いし、長命種ゆえの家族事情とかまあって面白い。 チートすぎてやり過ぎ感あるけど、話が丁寧に描かれていて好印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これ、コレぐらいの世界観が好き!大好き!!
憎悪の固まりみたいなので敵ても困るし、俺ツエーとか言われても感情移入できないし、このほんわりして困ってるけどそんなでも無いな~ って辺りの具合が、とても好きです。
(確か)最初からWEB連載を見ていたのだけど、ようやく自分が「この作品が大好き!」 って事に気がつきまして(笑)
既刊3冊注文したのです。
まとめて読めるのすごくいい~~~(^o^ -
降り立ったのは慣れ親しむも目新しき大地、目まぐるしき出会いに乾杯を!
「小説家になろう」初期の名作のひとつ『リアデイルの大地にて』、書籍版四巻と時を同じくしてコミカライズ版第一巻の刊行と相成りました。
不特定多数が感覚を共有する近未来のネットゲームが現実化(脱出困難か不可)したプロットならびに異世界転生/転移系作品、そして両者の取り合わせもすっかりフォーマットになって久しいですね。
十年ひと昔といっても、流行の興りから廃りに至るまではまだ早いと安心しましたが、本作は興りの方に分類される作品になります。
目の肥えた同ジャンルの愛読者にとってあまり真新しい要素はないかもしれませんが、原作の良さを引き出して漫画向けにテンポを整えているので原作ファンのみならず、幅広く勝負できる出来になっています。
進行ペースとしては序盤ということもあって、この巻で原作書籍版一巻二章まで(約四分の一)とローペース。
主人公はゲーム運営の機能を一部委託されたトッププレイヤーということあってほぼなんでもでき、プレイヤーたちが去った二百年後の劇中世界でも最強クラスです。
ただし、その力の向ける先はもっぱら生活改善などに用いられ、敵に値する者が存在せず、現地の悪人は鎧袖一触なので基本的に戦闘を魅せるタイプの作品ではないといった風ですね。
なお、気になる絵柄については原作書籍版の挿画担当者である「てんまそ」先生は太目の主線が特徴的で、躍動感を魅せる絵柄が特徴です。時々シュールなSDキャラも混じることなどは、原作の時代性にも合っていますね。
ひるがえってこちら「月見だしお」先生の場合は主線は細め、情報量絞りつつ、書籍版に引き続き中年以上の作画も申し分ないよう細々とした皺の表現に余念がないように感じました。
スキルや魔法を行使する際に出るウィンドウ等を含め画面作りとして飾り気はないんですが、機能的で見やすい構造になっています。ミニキャラによるちまちましたやり取りや説明図を挟みつつ、原作序盤で必要な説明を圧縮しているので、コンテンツの入門に最適なコミカライズ一巻としての役割は十全に果たしています。
また、構成担当者も付けた分業体制が功を奏したか、原作で見えた妙にリアクションが悪目立ちするような場面を上手く漫画向けのちょっとしたコントに転換できています。
主人公「ケーナ」のキャラ付けにしても逗留先の宿屋の娘「リット」との交流を介して、年上のお姉さんとしての落ち着いた物腰を見せているので、先の展開を茶番に見せないよう気を遣っているように思えました。
「ハイエルフ」という種族である以上、ここから嫌でも長命者としての外聞を背負っていかないといけない主人公。けれど実年齢は十七歳、現実では病室から離れることが出来なかった等身大の少女という内面とのギャップはこの作品のテーマにも上げられる要素なのでここから注目したいところですね。
全般的に細かいセリフ回しに手が入れられていることもあって、田舎からはじまって飾り気のない住人たちとの交流が光る牧歌的な雰囲気を抽出することに成功しているように思えました。
個人的には主人公の二つ名であるユニークアイテム「銀環」のデザインがSFチックで世界観に合っていないなと思ったくらいなので、ビジュアル的に文句はありません(大規模破壊魔法用なので基本出番はなし)。
それと、ガラの悪いオッサンを地で行く壁画型「守護者」の動きまくる表情がなんか好きです。
ちなみに初掲載の際に四話で主人公が滞在先の村への恩返しとして披露した井戸水の汲み上げ装置が「構造上おかしい水車」にしか見えないという問題が発生したようですが、指摘を受けて原作に則った修正が施されています。
原作の表記に従った「水汲み水車」はマイナー気味ですが実在しますし、メジャーな手押しポンプを採用しなかったのは金属部品の調達に難があったと理由付けがされているようです。
私自身リアルタイムで目撃したわけではないので評価に反映させることはしませんが、こういうこともあったということで一応の補足です。メディア展開に当たっての作者間の意思疎通はこのレベルの作品であっても失敗することもあるという事実、また井戸に対して少々の知見が得られた気がするので総体的にはプラスでしょうか。
そんな話はさておいて。
次巻では、ゲーム時代に行った何気ない設定から誕生してしまった主人公の子どもである三兄妹と出会うべく旅立つことになるようです。
特に、登場するだけで画面がうるさくなる長兄「スカルゴ」の活躍は必見でしょうね。
文字情報主体の小説では字面がうるさくて仕方がなかった彼なんですが、漫画という本領を得て大変なことになるのが目に見えてしまうようです。
語弊ありきの意見であることは先に断っておきますが、固定ファンも根強くて安牌切ってれば一定の成功が見込まれるだろうこの作品において冒険できる要素のひとつが彼の絵面なのかもしれません。
よって二巻が楽しみになったと、重ねて主張するとともに一巻のレビューを閉じさせていただきますね。 -
連載更新を読んでたので、登録してみた。
このコミカライズの人の絵と背景のセンス、好きだな。
背景すごい分かりやすいし、柔らかい線でデフォルメされているのにパースとかに違和感がなくて好きです。