- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049131840
作品紹介・あらすじ
「――わたしのお願いは、絶対なの」
どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決定的に変えていく――。
ほんわかしていて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。
それなのに、聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」の力を持つ日和と、ただの一般人なのにその運命に付き添うことになってしまった俺。
「――でも、もう忘れてください」
世界なんて案外簡単に壊れてしまうのに、俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれない――。
これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
感想・レビュー・書評
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面白かった
物語としてはもちろん、本のつくりとしても格好よかった
特に第一話がアバンみたいな構成なのが印象的で、そこから一気に引き込まれました -
「わたしと付き合ってください!」
ある日、尾道のごく普通の高校生・頃橋深春は、同級生の葉群日和から告白される。
しかし彼女の「お願い」は誰も逆らえない強制力を持っていて…。
告白、デート、幼馴染。
軍隊、テロ、〈天命評議会〉。
知らない間に激変している情勢と、そこに深く関わる彼女。しかし物語の中心はいつまでも、彼と彼女の恋愛に終始する…そう、これぞ、まさに「セカイ系」……!おお…なんか懐かしいこの感じ……。
基本はふわふわした初々しいラブストーリーなのだけど、ヒロインのバックが物々しい。何とも言えない不気味さと温度差にぞくぞくする、きれいにまとまったセカイ系だと思うのだけど、続くのかな…
今後の主人公の活躍に期待すべきなのかもしれないけど、むしろあんまり手を出そうとされるとハラハラしてしまうぜ。蚊帳の外感はセカイ系だからねしょうがないね。
しかし問題は幼馴染だ…そう、幼馴染……。やめてくれ……ううー幼馴染を三角形に入れるのはやめてくださいつらい……。