CEO生駒永久の「検索してはいけない」ネット怪異譚 ~IT社長はデータで怪異の謎を解く~ (メディアワークス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049133356

作品紹介・あらすじ

 どんなに社会が発展しても、『それ』はこの街のどこかに存在している――。
 大学進学を機に上京した女子大生・梓は、親戚であるITベンチャーの社長・生駒永久と出会う。だが生駒には裏の顔があった。「きさらぎ駅」「くねくね」「異界エレベータ」「渋谷七人ミサキ」など、SNS等で噂される『現代の怪異』。彼はそれらに絡む事件を解決するスペシャリストだった。
 『検索してはいけない』事象の数々に、生駒とともに梓は挑むことになるが……?

感想・レビュー・書評

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  • 上京したばかりで事件に巻き込まれ、訳の分からぬまま警察で尋問され、かと思ったら迎えに来た親戚に急にへこへこする警察…そして人目が無くなった途端に超毒舌な親戚。初っ端から主人公・梓の苦労というか振り回されっぷりが凄くて普通に同情する。初対面であそこまで上から毒舌かまされたらそりゃあキレるよ。あんま深掘りされなかったけど両親もどうかと思う。
    話としてはネットで有名な都市伝説をテーマにしたもので、もっとホラー系かと思ってたけど怖い系では全然なかった。ちょっと残念。一話完結でネットロア問題を解決していく感じ。梓が終始ポジティブで、生駒の毒が少し中和されるけど普通に傍から見てる分にはあの態度は最悪の部類だと思う。最後急にデレたけど、正直違和感でしかなかった。

  •  どんなに社会が発展しても、『それ』はこの街のどこかに存在している――。
     大学進学を機に上京した女子大生・梓は、親戚であるITベンチャーの社長・生駒永久と出会う。だが生駒には裏の顔があった。「きさらぎ駅」「くねくね」「異界エレベータ」「渋谷七人ミサキ」など、SNS等で噂される『現代の怪異』。彼はそれらに絡む事件を解決するスペシャリストだった。
     『検索してはいけない』事象の数々に、生駒とともに梓は挑むことになるが……?

     彼は怪異の調伏者――。最新IT技術がネットの闇を暴く。

  • おもしろかった!
    梓のおせっかいでパワフルなところ、頼もしくて好き。
    生駒さんみたいなキャラがだんだん絆されていくのか好き。
    続き出るかなー。

  • 「きさらぎ駅」や「くねくね」など某掲示板で流行ったネット怪異に対して、これまたネットの技術を駆使して挑むという現代ならではなオカルトもの。
    「異界エレベーター」で異界に行く場面は何度読んでも緊張する。
    「ひとりかくれんぼ(鬼ごっこ)」並みの緊張感。
    当時のスレッドをご存知の方にはたまらない要素ではないだろうか。

    今の技術を駆使しても、結局巫覡的な力も必要となるなので、その力のせいでこき使われる梓。
    まあ彼女は何だかんだで逞しいのだが。
    あれだけ生駒にこき使われても、何だかんだ文句を言いつつも食らい付いているのだからいい子である。
    生駒は生駒で一人で色々抱え過ぎではあるのだが。
    過去の件もそうだが、体の件については心底驚いた。
    リアルに寿命縮めてもなお、彼がやり遂げようとしているのは。
    それなのに待っている現実は無情である。
    彼が過去から解き放たれるのが先か、それとも彼の体がもたなくなる方が先か。
    それまで梓がしっかり見届けてくれるといいのだが。

    それにしても、体の件は本当に本当にびっくりした。
    色々設定盛られた上にその状態……生駒社長、心配である。

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著者プロフィール

第6回電撃hp短編小説賞銀賞を受賞し、デビュー。IT企業勤のかたわら執筆活動を行う作家。

「2023年 『かつてゲームクリエイターを目指してた俺、会社を辞めてギャルJKの社畜になる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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