僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 66
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049138689

作品紹介・あらすじ

魔術を求めて旅する少女と、盲目の女性剣士。当初は反目しながらも、やがて心の底に秘める強さと優しさにお互い惹かれていく二人。だが女王による非道な圧政により、過酷過ぎる運命が彼女たちに降りかかり……。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭5ページで心を鷲掴みされ、強烈に心を揺さぶられる最後
    とにかくすごく面白かった

    リーヴェルヴァイン王国を訪れた魔術師オットー・ハウプトマンが目撃する王国の惨状とそれに抗う元近衛騎士団長で盲目のジークフリーデ・クリューガーの物語
    王女の変心、ジークフリーデの本心、魔術にかかわる世界の立ち位置、ジークの目の秘密と、興味深い項目多し

    他にも要素として、勇敢な騎士という騎士道的な要素、王女を慕う女騎士という百合的要素、盲目の剣士という座頭市的要素とうまい具合に組み合わせた良作
    次巻も楽しみ
    イラストもよいが、どうしてもニーアの2Bに見えてしまうのは仕方ないか

    【以下再読のための備忘】
    ・「騎士道とは、夜空の空と似ている。手の届かぬ星に、いつまでも手を伸ばし続け、高みを目指し続ける精神」
    ・「守るべきものがあるから、騎士は強いし、強くあらねばならぬ。私はいつも守るべきものを心に留めながら、剣を取るようにしている」
    ・「騎士とは、たとえ最後の一人になったとしても、勇気と誇りを失わず、国のために剣を振るい、馬を駆ることができる者を言う。残る血の一滴まで使命を果たす覚悟のありようを、人それ騎士道と呼ぶ」
    ・「いつだって、あなたの背中を追っていた……ッ!!」「その背中に追いつきたくて、人生のすべてを、懸けてきた……ッ!」「ずっと、あなたを倒すために生きてきた……ッ!!」
    ・「わたし、はーー」「一度で、いいから……」「あなたの、瞳に、映りたかった……」

    【内容:アマゾンから転記】
    暗黒時代の王国を舞台に、少女たちによる戦いがいま始まる。

    かつて魔術師が隆盛を誇り、その後、「反魔素材」の発明で、大きく衰退を見せた世界。残った数少ない「魔術師」である少女・オットーは、旅のさなかにある一人の剣士と出会う。
    その者、「光なき」眼帯の女性剣士。
    名を『ジークフリーデ・クリューガー』。
    両目とも見えぬはずが、一瞬で野盗の群れをなぎ倒すその力に、「新種の魔術」の片鱗を見たオットーは、その力を研究したいという一心で彼女を追う。それが、身も心も《沼》に落とすことになると知らずに……。
    混乱の時代に出会った少女二人の、数奇な運命を描く。

  • 本編の中で出てくるおとぎ話がすごく面白い。松山先生のつくる童話ってなんでこんなに魅力的なんだろう。

  • 百合……かな?表紙のとおり、目隠しをしたちょうつよい女騎士の物語です。彼女自身の目線からは語られないので、謎が深まるばかり、で続く。うーん、これからどうなるんだろ。

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著者プロフィール

東京都出身。代表作に『雨の日のアイリス』『白銀のソードブレイカー』シリーズがある。(いずれも電撃文庫)

「2021年 『僕の愛したジークフリーデ 第2部 失われし王女の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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