青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 339
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049139365

作品紹介・あらすじ

忘れられない高校生活も終わり、物語は新章〈大学生編〉へ――。累計200万部突破の大人気シリーズ。切なくも瑞々しい思春期ファンタジー第12弾。

感想・レビュー・書評

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  • 人を好きになるって
    別な言葉で表すと
    どうなるんかね
    全部言葉で説明はできないけど
    やっぱり
    言葉でしか説明できなくて
    言葉で聞かれて
    言葉で答えて
    その先に
    言葉の前に気持ちがあって
    言葉の中に気持ちがあって
    その気持ちだって
    言葉にしてくれるから伝わってくる
    行動を描いてくれる部分もあるし
    その行動から感じる部分もあるけど
    セリフの力って強い

  • 久々の青ブタ。
    大学編のエピソードをかなり忘れているところもあったけどそこはそれ、多少忘れていても読み始またら一気に物語に引きこまれてしまった。
    やっぱり青ブタだよなあ。

    今回の思春期症候群の対象者は咲太の塾の生徒の女の子。
    ずっとその症候群の中身が分からなかったのだけど、明かされたそれはこれまでである意味最強のスキル(違う)だった^^ 
    ただ、それと並行して霧島透子と『麻衣さんが危ない』問題があるので、ずっと緊張して読んでいた気がする。

    マイスチューデントのそれは麻衣の心を知りたくないと思ったことで解消したのだろうね。
    そして迎えた幸せなクリスマスイブの後ですごく不安な引きで終わった。
    次回、いよいよミニスカサンタと対決なのだろう。今度は、早く読みたい。

    あと個人的ハイライトはやっぱり麻衣さんが咲太との付き合いについて話す場面。
    ずっとシリーズを追いかけてきたものとしては、その想いに胸が温かくなる。
    だからこそ、次回、咲太には頑張ってほしい。

  • 第二部になってから咲太の内面にフォーカスしたエピソードが中心と成っていたと解釈しているのだけど、前巻にてそれが一段落したのかこの巻では少し違った視点となって物語が展開しているね
    年下で教え子の紗良の問題に対処する様が描かれる事で咲太が大人の入り口に立ったのだと伝わってくるよ


    もう一人の自分から与えられたメッセージをきっかけに霧島透子探しが本格化。でも簡単に見つかる相手でも繋がれる相手でもない
    折角会えても謎が増えるような発言ばかり。一応、透子は麻衣と似たような症状と言えるのだろうけど、原因の部分は麻衣と大違いな印象。それは果たしてどのような意味を持ってくるのかも現時点では不明
    なら咲太に出来るのは眼の前の問題に対処することだけ

    クリスマス直前という時期が時期だけに作中では恋に浮き足立つ面々が目立つね。その筆頭は間違いなく咲太なのだろうけど
    だからこそ紗良に関する問題がクリスマスイブに集約すると成れば、否が応でも関わらずにいられない
    ただ、今回の場合は教え子という事も有り、麻衣の件が無くても関わった気がしないでもないけど

    紗良がどのような思春期症候群を発症しているかは不明瞭なまま彼女への対処は始まる。だから咲太が直面するのは思春期症候群問題への対応ではなく、姫路紗良という少女がどのような悩みを持っているかという問題への対応
    その意味では紗良は厄介な少女ではあったね。男性関係で問題が発生しているものの、それは大規模だったり開けっ広げなものではない。また学業も優秀だし対人関係も良好
    一見すると何が問題かも判らない少女。だからこそ彼女の悩みはそこに潜んでいたとも言えるのだろうけど

    小さい頃からチヤホヤされて特別扱いされるのが当然だった。だから自分を特別と思うのが当然に思えた幼馴染が自分を特別としなかった事に耐えられなかった。そこから始まる世界への不信感が彼女の問題の根源だったのかな?
    だから彼女に必要だったのは自分を特別に見てくれる相手ではなく、自分が特別に見たい相手を見つけること

    ……こういう視点で書いてしまうと今回の咲太の動きは随分と罪深いかも。ある程度紗良の想いを知った状態、思春期症候群を解決するならどのような帰結を辿るか想像できただろうに
    でもそれはある意味、紗良に痛みを教えた上で成長させるという大人の遣り方でも有ったのかもなぁ……。
    いつかの日に古賀朋絵に想いを寄せられた際には既に咲太は麻衣と付き合う直前であった為に朋絵の想いは受け止められなかった。それでも彼女の想いを表出させて思春期症候群を終わらせた。あれは朋絵の強さに救われた部分もあった
    対して今回は紗良にゆっくりと問題への直視を促しつつ、彼女の痛みに最後まで付き合う気概を見せた。またその過程では自分が持っている桜島麻衣への好きを最大限に示してみせた
    それはもしかしたら紗良にとっては最良の方法ではなかったかもしれないけど、大人になりゆく咲太が取り得る最大限の優しさでないかと思えたよ


    もう一人の咲太が伝えてきたメッセージの意味は判らないままだし、霧島透子の正体も不明瞭なまま
    それでもクリスマスを咲太と麻衣は恋人として無事に迎えられた。そういった幸福感を感じられる終盤だったけど、あのラスト1行の意味は一体……?

  • クリスマス間近に咲太が塾で新たに担当することになった生徒・姫路紗良の思春期症候群に向き合う今回でした。彼女が抱えた問題に取り組みつつ、前回最後のメッセージに従い霧島透子を探し求め、さらに麻衣との逢瀬もこなす。咲太がこれまで以上に走り周り大変な状況なのだけど、彼の飄々とした言動によって悲壮感を感じさせないのが良いですね。結局、紗良のことに関しては麻衣が良いところを持っていった感じがしますが、咲太にとって自分の苦労が報われなかったとならないところに好感が持てますね。続きを楽しみにしています。

  • 姫路紗良

  • 咲太から指輪をプレゼントされて喜ぶ麻衣が可愛い。紗良がなかなか嫌な子で手強い。紗良の思春期症候群の内容に驚く。調子に乗る紗良の前に突然現れて真正面から潰しにかかる麻衣の正妻感にシビれる(「その人の恋人は、私じゃなかったでしょ?」とか台詞として強すぎる)。「麻衣さんが危ない」の真相が気になる。

  • 姫路さんのように、誰かを好きになる体験をしてみたいと思いました。

  • 今回もまた咲太の周囲はバタバタです。
    咲太が女子高生に振り回されています(笑)
    その思春期症候群自体も予想外な内容で、展開も唸るものがありました。
    私が咲太だったら悩みすぎて禿げそう(笑)
    次でようやくずっと謎の 彼女 の件に本格的に触れるご様子。
    ずーーーっと気になっているので、早く真相が知りたいです。

  • 読み終えるまで、ドキドキが止まりませんでした。
    次も早く読みたいな!

  • 待ちに待った青ブタ最新作!!
    謎が謎を呼ぶというかどんどん深まっていった感じでした。
    次回で一気に解決される感じですかね

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著者プロフィール

1978年生まれ、神奈川県出身の作家。代表作は『さくら荘のペットな彼女』、『青春ブタ野郎』シリーズなど。

「2023年 『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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