博多豚骨ラーメンズ11 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 135
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049142358

作品紹介・あらすじ

元刑事・岩佐の訃報に、重松は捜査へと乗り出す。一方、いじめ被害者の復讐を請け負ったジローは、馬場と林に調査を依頼。刑事焼死と生徒自殺、二つの事件は絡み合い、そして警察組織を揺るがす不祥事へと発展する!

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    シリーズは十一作目だが、物語の中ではまだ1年しか経っていないことにびっくり。どんだけ内容の濃い一年なんだよ。

    久しぶりにシリアスかつ重めの話だった。人もたくさん亡くなった。最後は勧善懲悪。

    あらすじ
    話は前作のハロウィンの少し前に戻る。刑事の重松の同期で組対課にいた岩佐が亡くなった。調べていくと岩佐が亡くなる前に約束していた現役警官も殺されていた。

    一方、ジローは息子が殺されて復讐したいという男の依頼を受ける。物語はやがて一つの方向に収束していく。岩佐の妹をレイプして自殺に追い込んだ高校生と岩佐を追い込んだ県警の関係者が殺されていく。岩佐は生きており、復讐していたのだ。

    重松は岩佐に復讐を止めるように説得するが、聞き入れられない。県警の幹部にも隠蔽した事実を公表するように迫るが、自分が追い詰められる。重松はラーメンズに助けを求める。

  • 毎回「今度の主役は誰かしら?(*^^*)」とワクワクドキドキしながら手に取るシリーズ♪今回は刑事の重松さんだ(^^)ということで、殺し屋じゃなくて刑事ものになってる!?(・о・)そして重い…というほどではないけれど、しんみりしちゃう話(._.)さてさて次は誰のお話かしら?そして少し未来のスピンオフ作品の主役は誰かしら?楽しみ~(((o(*゚∀゚*)o)))

  • 複雑に絡んだ事件、語り人と視点がくるくる変わる。それでも分かりやすく、読みやすく、スピード感があって、読み応えあり。
    今回も面白かった。

  • シリーズ11作目!
    今回はラーメンズのキャッチャーで刑事の重松さんがメインのお話でした…重松さんカッコいい!前作の話も絶妙に絡んでいて秀逸でした…珍しく(?)ホロリときてしまいました。

  • 重松さん巻。いつもよりコメディ少なくて、重苦しくてこちらも良かったです。
    “虐め”といってもやってることがやってることなので、本気で復讐されるとこうなるぞという……虐めと警察組織の不祥事が絡み合い、豚骨ナインは今回も現場で鉢合わせてる。裏稼業の世界は狭いです。
    久々のにわか侍も嬉しい。ミサキちゃんどんどん物騒に成長していくなぁ。
    スピンオフのネタバレを踏んでしまったのですが、スピンオフも楽しみです。重松さん伏線みたいな台詞喋ってる。

  • 背ラベル:913.6-キ-11

  • 重松さんの過去には。
    好き勝手した挙句その責任は自身でとろうとせず、揉み消し隠蔽して終わりだなんて最低過ぎるな。
    断罪される際に口にした謝罪も命がかかっているからであり本心からだったのかは不明だが、あまりにも遅すぎる言葉だったな。

  • 二冊連続で読んだおかげか、記憶が新鮮で話のつながりが見えてよかった。本作の時間軸がちょうど10巻の途中のハロウィンあたりから続いている設定のため、逆に間が空いていたら話が見えてこなかったと思う。

    今回のメインキャラは重松。事の発端は元同僚の岩佐の死が報じられたことだった。表向き、岩佐の死因は焼身自殺とされていたが、単独で岩佐の身辺調査をしていくうちにその死が他殺だったのではないかと重松は考え、情報集めに豚骨ナインに協力を仰ぐ。すると、岩佐の死はその後に続く事件の幕開けとなっており、それはジローが請け負った復讐の依頼とも絡むこととなる。

    重松は刑事ながらも裏稼業を生業とする豚骨ナインの仲間であるから、決して清廉潔白とは言えない。しかし彼の正義感は本物で、そんな彼を信頼している豚骨ナインのメンバーも決して不条理な悪を働かない。重松のピンチを助けた林が彼のことを「うちの大事なキャッチャー」と呼んでいるのがそんな信頼関係を語っているような気がして嬉しかった。
    本作は久しぶりににわか侍が活躍した回になったのではないか?馬場のスーツとにわか面をまとった姿を想像するだけでテンションは上がるが、今回の終わり方がどこか悲しく、すっきり解決!というオチではなかった。

  •  博多を愛する刑事、重松が耳にしたのは、汚職に手を染め警察を去った親友・岩佐の訃報だった。かつての同僚の死に、疑念を抱いた重松は独自に捜査へと乗り出す。
     その頃、虐めを苦に自殺した生徒の家族から復讐を請け負ったジローの頼みで、馬場と林は周辺調査を進めることに。やがて二人は、ある女教師の存在にたどり着く。
     元刑事と生徒の死、別々に見えた事件は絡み合い、隠されていた警察組織の不祥事が発覚――! 信じ抜くべき正義を失った重松の前に、“殺し屋殺し”が姿を現す……!

  • 重松メイン回。前巻のポップさとは一転、重めなストーリー展開で暗めなはかとんを楽しめた。

    はかとんのストーリー展開の面白さのひとつは、各キャラが引き受けた依頼や関連のある人物達が思わぬところで交じり合う意外性。この点と点が繋がって線となっていく過程の高揚感は最高に気持ちいい。

    今回も胸糞悪い案件達をラーメンズのみんなが解決していくのがめちゃくちゃ気持ちかった。ほぼスカッとジャパン。

    重松さんの自身の正義を貫くところが好きだ。重松さんがラーメンズのみんなと繋がれているのは、それぞれが持っている信念に共感できているからなんだろうな。

    個人的に好きなシーンは、林ちゃんが重松さんから見ても丸くなってるんだなぁって分かるところ。よかったね。

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著者プロフィール

8月27日生まれ、福岡県福岡市在住。第20回電撃小説大賞<大賞>を受賞し本作でデビュー。趣味はプロ野球観戦と海外ドラマ鑑賞。明太子と猫と守備の上手い選手が大好き。2週間に1回はバッティングセンターに通い、いつかは100キロの球を打ち返せるようになるべく練習中。

「2023年 『博多豚骨ラーメンズ12』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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