- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049142747
作品紹介・あらすじ
人気の占いアプリ・孤独な羊。画面上の色とりどりの羊たちの中に、もしも<黒い羊>が現れたら、あなたの願いが叶うらしい。たとえそれが誰かの殺意でも――。アプリに集う眠れぬ夜を過ごす人々の15編の物語。
感想・レビュー・書評
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結末が想像通りと言えば想像通りな話が多かった。
ただ、短い文章で死に対して考えさせられるいい作品だと思う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
15編話があって、他の話と繋がったりして読んでて楽しかったです。
こんなアプリがあったらなぁ… -
「死」を願う人々の短編集だけど、読後は悪くないです。その願いに寄り添ってくれる話。
宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」を思い出した。 -
どの小編も、まぁそうなるよねと思うところに落ち着く。後半、ちょっとだけ物語が複雑になるように見えたけど、なんか習作を読んでいる気分になった。
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短編は苦手なんだけど、面白かった!シュールだったり、ちょっとブラックユーモア的な部分もあったり。
いろいろと考えさせられるユニークな構成だった。 -
みずのんさんが仰る、宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」をテーマソングにしてもいい程、選曲が合ってる。凄い。
タイトルと表紙の相俟った感じに惹かれて、購入。
一気読みしてしまった。
初めて死にたいと思ったのは夜で、誰かに死んでほしいと願ったのも夜だった。 ーーというフレーズのプロローグ。←こういう始まり方、好き。
p.14の『黒い羊があなたの願いを叶えました』
これが、自分に着たら、うわぁ〜ってなる(>_<)
最終編の〈透明人間が消える前に〉で、想像していたよりも少しだけ長く生きて、そして消えるように死んだ。 ーーというフレーズのエピローグ。←こういう消え方、好き。
あとがきの ーー あなたにぐっすりと眠れる夜が訪れることを心より祈っています。←コレ大事。
全ての編が繋がってないようで、繋がっている内容だった。
今の世の中、SNS、アプリ内で集い、様々な想いを持った方々の話、それぞれの気持ちが語られる。どの編も光景を想像しながら、涙が出る編もあった。
《目次》
吸えない空気を吐く 〔7〕
初恋に追いついた日 〔25〕
死んでくれ、神様 〔45〕
僕が君を殺すまで 〔63〕
舞台の幕を下ろすとき 〔79〕
浮気は死刑 〔101〕
鏡に映った姿は 〔111〕
だって、あなたは弱いから 〔125〕
ご迷惑をおかけして申し訳ありません 〔145〕
話せるけれど通じない 〔161〕
自分の顔を剥がす 〔171〕
希望が砕け散った夜に 〔195〕
宿題:あなたの将来の夢について書いてください 〔215〕
私が君を殺すまで 〔221〕
透明人間が消える前に 〔237〕
#いま読書にハマってます -
3.6
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幸運をくれると人気の占いアプリ〈孤独な羊〉にはある噂が。画面上を行きかうカラフルな羊たちの中に、もしも黒い羊が現れたら、どんな願いも叶うらしい。それが誰かへの殺意だとしても――。
同級生に復讐したい少年。祖母の介護に疲れ果てた女子中学生。浮気した彼氏を殺したい女子大生。周囲に迷惑ばかりかける自分を消したい新入社員。理想の死を追い求める少女。余命宣告を受けたサラリーマン……。真夜中のアプリに集う人々の、いくつもの眠れない夜と殺意を描いた15編の短編集。