友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。 (電撃文庫)
- KADOKAWA (2022年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049142914
作品紹介・あらすじ
「青春=彼女を作ること? 青春ってなにも、それがすべてじゃないだろ」
恋にトラウマを持つ青年、古賀純也は、彼女をつくって恋愛するよりも友達とバカ騒ぎして友情を育むことこそが、真の青春だと思っていた。
男女の仲良しグループでも、綺麗な星空や、休憩に入ったファミレスで朝まで駄弁べっていることこそが、青春であるべきだと。
けれど、友情で結ばれた彼女彼らのなかにもお互いへの恋心がくすぶっていて、それは会話する度、触れ合う度、確実なものへと変わっていく――。
そう、人との関わりに飢えていた君と俺は、他のみんなには言えない恋をしていた。
これは、友情と恋心が交差する、まっすぐな気持ちと歪んだ想いをつづった青春恋愛劇。
感想・レビュー・書評
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ごく普通の闇を抱える女の子の葛藤を描く名作
インパクト大 -
最後の描写からして、火乃子も純也のことが好きとみた。これからの5人の関係が荒れそうな予感。男女の友情というのは、やはり成立しないものなのか。
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友人と青春の1ページを一番に考える主人公。そんなグループに高校から加わった、恋愛至上主義のヒロイン。ヒロインの裏の顔を知る事から始まる背徳系ラブコメ。
これはとても良かった!特に、最後はドキドキしっぱなしでした。
序盤から中盤にかけて展開される友人5人の青春の日々やちょっとした恋愛模様。そして、主人公やヒロインの真逆とも言える行動のベースとなる、過去のトラウマ。
最後にこれらの要素を見事にひっくるめ、恋愛で味付けして、背徳感あふれる展開に持っていたのは見事としか言いようがありませんでした。