姫騎士様のヒモ2 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 79
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049144000

作品紹介・あらすじ

★第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作★

 灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。
 秘宝を求める冒険者。己が神を妄信する宗教家。彼らを相手に『商売』をする者。強者が弱者を食い物にし、運良く生き残っても同じ弱者が群がってくる。吐き気を催す『食物連鎖』が起きるこの街で、今日も害虫たちが蠢き嗤う。姫騎士・アルウィンのために、そして彼女に知られることなく手を汚し続ける元冒険者・マシューも、その食物連鎖の中にいる害虫の一人だ。
 進まない迷宮攻略、改善しない自身の『症状』に苛立つアルウィン。密かに勢力を伸ばす太陽神教。マシューの悩みの種は尽きない。そんな悪徳の街の日常に波紋が広がる。王都から送り込まれた、治安維持のための近衛騎士隊のせいだ。しかも、その隊長・ヴィンセントは、謎の死をとげた妹の事件を調査していた。マシューは妹殺しの疑いをかけられ、拷問まがいの取り調べを受けることになる……一方裏では、迷宮都市に新たな危機が迫ろうとしていた。
 一人の『ヒモ』と、その飼い主の生き様を描く、異世界ノワール第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 自身の行動を背景に溜まっていくツケを、マシューが口八丁手八丁で誤魔化しつつ、姫騎士様を守るために奔走するお話。
    今巻も良かったです。前巻よりは、明るめエピソードが多かったかな?
    前巻読んで、面白かったけどこの展開はちょっと、、、な人も、今巻は大丈夫なので是非。
    個人的には「なすび」ネタが面白かったです。本筋に関係ない割に、しっかり落ちをつけれくれるという。
    ストーリー全体としては、次に向けた助走みたいな印象でしたが、3巻発売も既に決まっているようで、楽しみにしています。

  • ジャスティンの結末がなんとも皮肉だな。貧しい人々を救いたかったはずなのに、結果的にその人たちの居場所を奪ってしまったわけだし。

    ニコラスという、リリースを生み出した人物が登場。悉く人々を陥れる天啓を行う太陽神は外道すぎる。マシューがいろんな汚い語彙を使って罵倒するのもわかる。

    最後にはスタンピードの影響でピンチのアルウィンを救いに行くわけだけど、日の光がない迷宮で、テポラリーサンだけでどうマシューが立ち向かうのかが楽しみ。

  • 【影の中で蠢く光があり、孤独の嵐を耐え忍ぶ先にある物】

    妹殺しの容疑をかけられたマシューが影で暗躍する物語。

    アルウィンを必ず守ると心に誓ったマシュー。
    彼に迫る謎の刺客と妹殺しの疑惑。
    悪徳の街で静かに胎動する謎の勢力。
    治安悪化が顕著に明るみになり、それを取り締まる近衛騎士隊が派遣され、羽虫に集る害虫の様に不穏な影が渦巻く。
    弱肉強食の喧騒の中で、破綻しつつある迷宮の中に潜り、人知れず孤独の嵐を耐え忍ぶマシュー。

    彼を取り巻く勢力を持ち前の胆力でやり過ごし、己にとっての光であるアルウィンを全てを賭して守り通すのだ。

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著者プロフィール

第28回電撃小説大賞《大賞》を『姫騎士様のヒモ』で受賞しデビュー。

「2023年 『姫騎士様のヒモ4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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