恋は夜空をわたって2 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 81
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049145830

作品紹介・あらすじ

 クールな後輩、御簾納咲が実は恋バナ配信者――しかも彼女から好意を持たれていることを知ってしまった俺。
 保留にしていた告白に、ようやく応える決心がついたんだけど――
「ごめんなさい、お付き合いできません」
 まさかの玉砕!? しかも御簾納自身も振ってしまった理由が分からないらしくて……。
 ラジオで繋がる青春ラブコメ。とっくに両想いな二人の恋の行方は――!

感想・レビュー・書評

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  • 【想いは、夜空のように複雑で結ばれる為に超えるべき壁】

    玉砕した壮一は咲の恋心を探りゆく物語。

    互いの想いが同じなら結ばれるべき筈の恋なのに。
    咲の告白に応えた壮一を待っていたのは、敢え無き玉砕。その咲の複雑怪奇な心模様を探っていく内に明かされる、異性と恋愛をする勇気が足りていなかった事実。
    壮一の妹の協力もあり、互いの足りない部分を補う事で。乗り越えるべき障壁を超えた時、二人の絆は簡単には解けない強固な結び目となる。
    始めから強くなくていい。
    互いの存在が踏み出す為の勇気となるなら。

    充分に恋をした意味があるだろう。

  • コミカルに展開する恋を廻るお話がとても良き良き。
    長谷川壮一が御簾野咲に告白すると玉砕。両思いのハズなのに、何故?というお話。
    配信時のリスナーのノリやツッコミが面白く、また、妹・二胡による縦横無尽な探偵っぷりが可愛らしくてとても楽しめました。
    御簾野が振った理由自体は難しいものでは無いですが、彼女自身が気づき、配信を通じて解決に向かって進む姿は中々に良かったです。本作のテーマとも言える、「恋はわからないものですね」というセリフには中々に感じ入りました。
    そしてエピローグ。今後の展開も楽しみです。

  • 保留にしていた後輩の咲からの告白に、ついに「好きだよ」と答えた荘一。しかし彼女が告げた答えはまさかのNO。なんで!?となるのは読者も一緒。さて、その理由は何なのか。当の咲さえその理由を当初はあやふやですが、配信者としてリスナーの恋路の相談に乗っていくうちに次第にそれが明らかになっていくという展開はには、さすがラブコメの名手・岬さんだなと思いました。そして、今回は妹の二胡がキーパーソンでしたが、彼女の暴走気味な振る舞いには苦笑いしつつも、兄を支えるナイスアシストと思いました。続きを楽しみにしています。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞。同受賞作『失恋探偵ももせ』でデビュー。以降、電撃文庫・メディアワークス文庫で青春小説を中心に執筆。

「2023年 『あした、裸足でこい。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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