新装版 タイム・リープ〈上〉 あしたはきのう (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1002
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049146967

作品紹介・あらすじ

 高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。
“あなたは今、混乱している。――若松くんに相談なさい”
 日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようで――?
 いまもなお語り継がれる、タイムリープものの金字塔作品が、遂に新装版として登場!

感想・レビュー・書評

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  • なんだか素敵な高校生を並べて登録したいという下心で読んだんです。

    この可愛い女子高生は、火曜日に昨日の記憶がない事に気がつく。しかも日記には、覚えのない自分の文章が残っている。日記には、クラスメイトの秀才少年を頼りなさいと。
    そして、二人で彼女のタイムスリープの謎解きが始まるのです。
    記憶にあるタイムトラベル物と違い、身体はそのままで意識だけが、時間を前後してその時の自分の身体に移行する。
    どこかで、ストーリーが破綻しないか心配だったけど、秀才少年の解説もしっかりしていて楽しかったです。

    • おびのりさん
      ところで、土瓶さんってどうした?
      ところで、土瓶さんってどうした?
      2024/01/28
    • 1Q84O1さん
      そうですよね…?
      ここ数日見かけてませんよね…
      また体調を崩したのですかね?
      そうですよね…?
      ここ数日見かけてませんよね…
      また体調を崩したのですかね?
      2024/01/28
    • 土瓶さん
      (`・∀・´)イキテルヨー
      (`・∀・´)イキテルヨー
      2024/01/30
  • タイムトラベル小説を求めて本書に辿り着いた。
    またブクログ Best User Award 2023受賞ユーザーさんオススメの一冊でもある。

    SF+ミステリー ✕ 青春というのかな。
    上巻では主人公の特殊な時間旅行が明らかになる。そして空白の時間(スケジュール)を当てはめるべく模索する。

    おもしろーい!このようなタイムトラベル(正確にはランダムタイムリープというらしい)物は、初めて。主人公とともにやや混乱も…。

    例えばたった今、学校や仕事が終わり、ほっと一息できる金曜の夜だったとする。
    突然飛んだ先は月曜の朝の布団の中……ってぜーったいに嫌だぁぁぁ〜〜〜( ;´Д`)!
    ……と余計な感想を抱きつつ、下巻へーー*⋆✈︎→

  • タイムトラベルものは時系列を追うのが大変ですが
    本作は1週間と短く、あまり複雑に記載されていないので
    サクッと上下巻とも読むことが出来ました。
    個人的にはこれぐらいが、テンポよく読めて大変
    面白かったです。
    それよりも本作が約30年弱前に初版が出されたことに驚きました。
    この少し前の時代には「時をかける少女」が余りに有名すぎて
    こんな良い作品が埋もれていたとは残念です。
    ココ最近では「サマータイムレンダ」が評判となり、自身も出身地の和歌山が重なり、アニメですが大変面白く見させて頂きました。
    この本に出会えたのはブクログでの記事で、面白そうと興味を持った
    のがきっかけでした。
    これからも面白い本の紹介宜しくお願いします。
    後は上巻の初め「はじまりとおわり」と下巻の「おまけ」がどうしても話の内容が繋がらず、理解出来ず大変悩んでいます。
    だれか答えを下さい。
    結局タイムリープはここが最初なのでしょうか????

  • 多分、ブクログさんの新刊かおすすめ機能で見かけたのが、本作に出会った最初です。
    タイトルと表紙絵がすごく気になり、手に取りました。
    この表紙のよさを伝えたくて、ブクログ本棚での並び方にもこだわり、下巻→上巻の順で登録してみました。
    というのもご覧の通り、この新装版の表紙は上下巻で1枚の絵となっているからです。
    表紙絵も装丁も好き!!

    本作品は、1996年に電撃文庫から出版された同作品を加筆・修正し、新装版として出版したもの、だそうです。
    (追記・下巻によると1995年に単行本で出版されたのが初出とのことでした。)
    調べてみると1997年には映画公開もされていて、評判もなかなかの様子…でもブクログで見かけるまで、全然この作品のことを知りませんでした!

    90年代といえば、わたしは青春まっただ中!
    ティーンズハートやコバルト文庫を中心に、小説にどっぷりつかっていたころでした。
    しかしこの作品を当時知ることはなく…
    この作品に限りませんが、過去の名作やいまの新刊をより広く知れるようになったのも、ネットの普及の恩恵だなあ…とつくづくおもいます。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    「いつから来た?」(207ページ)

    主人公は高校2年生の鹿島翔香(かしましょうか)。
    月曜日だとおもって目覚め登校するものの、まわりが示すものは「今日は火曜日」という事実。
    混乱する翔香でしたが、自分の日記に自分の字で書かれた、謎のメッセージを見つけます。

    「あなたは今、混乱している。あなたの身になにが起こったのか、これからなにが起こるのか、それはまだ教えられない。(中略)あなたが相談していいのは、若松くんだけよ。若松くんに相談しなさい。(以下略)」(41ページ)

    混乱しながらも翔香はクラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めます。
    最初は怪訝な態度をとっていた若松でしたが、その不思議な現象を目の当たりにし、翔香に協力し始めます。
    どうやら翔香は、ある法則に基づき、1週間のなかを意識だけ行ったり来たりしているようで…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    タイム・トラベル、タイム・リープものって、なんだかワクワクしません??
    有名なのは「時をかける少女」(筒井康隆・著)だとおもいますが(でもこちらはアニメ映画で見ただけで、原作未読(汗))、「夏への扉」(ロバート・A・ハイライン・著)や「マイナスゼロ」(広瀬正・著)、「スキップ」(北村薫・著)、「11/22/63」(スティーヴン・キング・著)なども本当に名作で、オススメしたいです!

    本作「タイム・リープ〜あしたはきのう〜」は1996年が初出ですが、そこから加筆・修正されていることもあってか、文章に90年代の雰囲気はあまり感じませんでした。
    スマホや携帯も出てこないところも、かえって時代が変わっても読める一因かもしれませんね!
    唯一ひっかかったのは「級長」という言い方くらい…(笑)
    「学級委員」の方がメジャーな言い方だとおもっていたので、「級長??」となってしまったのでした。

    最初の24ページまでは、登場人物が次から次へと出てくるので覚えきれずメモをとりましたが、そこから先はすいすいと読み進められました。
    というかおもしろくて、ぐいっぐい読み進んじゃいました。

    話は翔香目線で進んでいき、タイム・リープも翔香が体験した順で読者も見ていくことになります。
    必然的に曜日も行ったり来たりするのですが、文章がとてもスムーズなので、話をしっかり追い切ることができました。
    タイム・リープにより時系列がおかしくなった翔香の混乱が、読者には手に取るようにわかりつつも、少しずつその状況の規則性が明らかになっていきました。
    タイム・リープ現象自体も、実は結構ややこしい設定にも関わらず、それが若松のセリフで説明されている場面ではいっさいの無理がなく、文章を読むだけですんなりとタイム・リープについて飲み込めました。
    本当にすごいです…
    読み進めれば進めるほど、物語が加速していくのを感じました。

    下巻ではタイム・リープが起こった原因について、真相が明かされそうな雰囲気です。
    また序章はなかなか衝撃的なシーンから始まるのですが、そのシーンがどの時系列に当てはまっているのか?も、まだわかりません。
    今後どうなっていくのか…??ドキドキします!
    下巻へつづく!!

  • とても短い時間を断片的にタイムリープする本作は、読んでいて頭が混乱するのが上巻時点での率直な感想。

    女子高生の翔香(しょうか)は、ある日を境に曜日を行き来するタイムリープの能力によって(読者と共に)混乱する。(なぜ私は『この日』にいるの?)と、自分の身に起きた現象が理解できないまま、同じ高校のクラスメイトの和彦と共に、タイムリープが起きる謎を少しずつ解明していく。

    そして和彦に信頼を寄せ始めつつ、いざ解決へ!!と臨む所で上巻は一区切りとなるのだが、果たして下巻はどのような展開が待ち受けるのか?

    ページ数は少ないにも関わらず、なかなか理解に苦労しました。下巻も気合入れて読まないと。

  • 時間が前後して描かれますが、ライトな文体で
    難しさはあまり感じずに整理できます。
    ストーリーに引き込まれる面白さがあります。
    今でこそよくある展開かもですが、それでも
    色褪せないんだろうなと。

  • 高校生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を失った。日記には自分の筆跡で「若松くんに相談なさい」と覚えのない内容が…。若松と相談する中で、翔香はどうやら時を移動していることに気づき──。

    タイムリープものの傑作ということで、ずっと読んでみたかった作品。加筆・修正をされた新装版として、まさに時間を超えて発売してくれるなんてありがたや!翔香の困惑そのままに物語は始まっていき、読者の自分も謎に飲まれていく。不可解だった時の欠片たちがあるべき場所へ戻る手ごたえが楽しい。

    「頼りになる人だから」と身に覚えのない自分から推薦された相棒・若松和彦。クラスメートの秀才だが、人嫌いな様子で翔香の話も半信半疑。でも、事実が積み上がることで信頼関係が結ばれていく。時間旅行ものの分類や、タイムパラドックスについても丁寧に解説してくれて心強い味方。やんわり触れられた作品たちも見てみたい。

    時間移動については仮説らしきものができたものの、肝心の原因やあやしげな伏線たちは未回収。なかなか不穏な影もちらついていて、下巻でどんな風に物語が動いてくるのか気になる!

  • 高畑京一郎『タイム・リープ〈上・下〉 あしたはきのう』読了。意識だけが時間跳躍するという点でのタイムリープものの元祖的な作品らしいけどSFでありミステリでありロマンスであり「こういうのでいいんだよこういうので」というお手本のような作品。こういう青春ものでしか得られない栄養があるんだなぁ。

  • 米澤穂信の米澤屋書店で紹介されていたので、気になってはいて、新装版が出たタイミングで読み始めました。普段読まないジャンルだけど、キャラクターも展開も分かりやすくてサクサクと読めました。そして続きが気になる!

  •  お試しに上巻だけ買うとえらいことになる。
     SFモノの難点である、文字だけの判りにくさが無く、それでいて複雑なタイムリープを一読で腑に落とす。推理が理解できないというストレスは感じない。
     タイムリープという非科学な現象をも冷静に捉え、解き明かし、いいところで下巻に持ち越されると、「SFは苦手だし、とりあえず上巻だけ」と数時間前、本屋で上巻だけを手に取っていた自分にタイムリープしたくなる。
     是非とも上下巻一緒に購入することをおすすめする。

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著者プロフィール

1967年生まれ。静岡県出身。第1回電撃ゲーム小説大賞《金賞》受賞作『クリス・クロス』(単行本・メディアワークス刊)で作家デビュー。代表作に、実写映画化もされた『タイム・リープ あしたはきのう』(単行本/電撃文庫・アスキー・メディアワークス刊)がある。

「2022年 『新装版 タイム・リープ〈下〉 あしたはきのう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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