友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。3 (電撃文庫)
- KADOKAWA (2023年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049148220
作品紹介・あらすじ
バカばっかりやってきた、最高の親友。買い物、映画、カラオケ、ファミレス、ゲーセン……エトセトラ、エトセトラ。夏には山を越えてホタルを見に行き、秋には駅前でストリートライブもやった。――叶うことなら今と変わらない五人組のままでいたいと願っていた。それぞれが濁った感情を内に秘めたまま。輝かしい青春に浸るふりをしながら。
純也と秘密の恋愛関係を結んでしまった夜瑠。何も知らずに夜瑠に恋を伝えようとする新太郎。新太郎に協力するふりをしながら己の恋の成就をたくらむ火乃子。不穏な空気に孤独感を深める青嵐。そしてすべてが破局に向かおうとする中、ただ一人純也だけは元の関係に戻るために抗おうとしていた。
秘密の恋の物語、完結編。
感想・レビュー・書評
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それぞれの秘密が曝け出された時はどうなるかと思ったが…。
男女の友情というのはやはり成立しないのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぐちゃぐちゃ過ぎるが、綺麗にまとめた。歪んだ真剣なヒロインが報われるのは救いか。
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よくここまで拗らせられるな。
3巻と少ない巻数で良くまとまってた。 -
僕は夜瑠の綺麗すぎる心を読みたくてこの作品を読んできた。
たまに針のように他人の拒絶する、それは自分を守るじゃなく、必ず他人を守るためのもの。
最後の「これから返事」のところで心臓はち切れると思った。
実際、その友達にも優しい心できっと愛をむけてんだろうな。と思ったらやっぱり感情が入り込みすぎてこころがきゅーっとしちゃった。他人のために身を引く、そんなこと俺にはできないや。
これからも心が疲れた時に繰り返し、繰り返し読みたい作品。 -
情緒を破壊し尽くす、不純系の名作。
心の奥底に潜む歪んだ感情の表出。5人の関係性が狂い続ける展開に心が抉られ続け、挙句の果てに最後の1文にトドメを刺さされました。
心に深い傷を残してくれた、忘れられない作品です。