作りたい女と食べたい女 5 (it COMICS)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049153378

感想・レビュー・書評

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  • ふたりで暮らすことにした野本さんと春日さんは、
    同性パートナーとして新居探しに難航中。
    地道でたしかな一歩を積み重ねて、新生活へ歩みだします。
    一方、南雲さんも自分を見つめなおして病院へ行くことに…?
    ドラマ版シーズン2が、好評放送中の第5巻。

    ルームシェア物件しかも同性カップルで可な物件を探すのが、なかなかハードル高いのは、矢子さんじゃなくてもムカつく。
    めでたく春日さんと野本さんの同棲が始まり、野本さんは改めて美味しく食べる春日さんを可愛いと思えたり、今までより近い距離感に照れながらも、お互いに意思確認しながらスキンシップするくだりは、同性カップルだけでなく異性のカップルが手本にしたい理想形。
    南雲さんは、初めて精神科を受診して、会食する場がストレスにならないように会食恐怖と上手く付き合いながら対応する選択肢を矢子さんと模索してる。
    春日さんと野本さんは、「作る女、食べる女」からお互いに「作り食べる」頼り合う関係になっていく。
    野本さんが、参加した飲み会のエピソード、そうかドラマ版でいい相談相手の佐山さんはここにいないのかと切なくなった。
    恋愛などで、ヘテロであることを無意識のうちに前提として話されるの悪気ないだけにモヤモヤしてしまった。
    春日さんが、「彼女の作るご飯が今日も美味い」というアカウント名でSNSをやる日が近いかも。

  • ちょうどドラマが放送されている中(2024年2月現在)での新刊のため、ああ、ドラマの方がこれからこういう展開になってゆくんだなあ、どこまでのエピソードをドラマ化してくれるかなあ、なるべく長くやってほしいなあ、漫画も続くなら続いただけ、ドラマもシーズンを重ねてほしいなあ! って欲深くなってしまう、嬉しいエピソードがたくさんな巻でした
    作りたい女と食べたい女は、タイトルのままに作りたい女性と食べたい女性の話だった訳ですが、そのメインの2人の関係が深まるだけでなく、様々な多様性を見つめる物語が同時に進行したのも凄くいい、好きなところです
    メインの2人が結ばれたきっかけは、一緒にご飯を食べることだったわけですが、3巻以降から“人とご飯が食べられない”人が登場して、ご飯を介さない繋がりも併せて描かれていて、いいなあと思います
    個人的な話ですが、自分は食べることが大好きで、幼少の頃から大食いでならしてた人間なので、食べることが難しい人の苦しさや悩みが実感として受け取れないばかりか、そもそも意識に登ってなかったところがありました
    “食べてもいいし食べなくてもいい”っていう、当たり前のはずなのに気づけてなかったことに、気を配れるようになれたと感じてます だからとても嬉しいし、ありがたい作品でした

    そしてメインの2人の仲がしっかり熱く深まっているところも、たまらない良さがありました
    どちらかというと淡々としている春日さんと、おずおずしつつグイグイ迫ることもする野本さん、というこれまでの関係が、春日さんがどストレートに野本さんラブを出して真顔で惚気たりしだして、野本さんがもじもじしちゃってるの最高です
    お料理の作画も相変わらず良いし、新生活にあたって2人の表情に違う印象が出てきたりしたのも嬉しいし、幸せに溢れる新刊でした
    2人にはこれから、色々と降りかかる難しい問題もあるとも示されてますが、2人ならきっと大丈夫だから! いっぱいいっぱい仲良くしてね………って涙腺ゆるゆるになっちゃうんです

  • とりあえず新居が決まって良かった良かった
    同性パートナーと一緒に住む、周りへの理解、将来のこと
    付き合ってたら段階経て通ってく全部普通のことなのに
    異性パートナーよりも考えることや配慮しないといけないことが多いの納得いかないよねぇ…
    現実世界でももっと自由度が高くなったらいいのになと思う

  • 2.15→2.17

  • 絵柄がどんどん変わっていく…1、2巻の絵柄が一番好きだったなぁ
    連載が続くほどこれはしょうがないことだけど…

    お話も大分偏ってきたね?
    ウェブで逐一読んでるから内容は知ってたけど、やっぱり単行本ならではの楽しみってある。
    最初に開いて見えるカラーのイラストだったり、お話の間にあるミニイラストだったり、書き下ろしだったり。
    作りたい女と食べたい女を読み始めの頃はLGBTQとか会食恐怖症とか、そういうマイノリティの立場にスポットを当てるような漫画だとは露ほども思ってなかったけど、
    マンガという触れやすい形態でその題材を扱ってくれると広まるのも早いんじゃないかな。
    知らない人、言葉だけは知っていても中身をよく知らない人、そのせいで誤解している人、大勢いると思うし
    自分も無自覚にその中の一人になっていそうだから、相手のことを想像して暮らせるような人になりたいね。

  • 今までよりも少し軽快なシーンも多かった最新刊。特に大型家具店での2人は面白かったなぁ。誘惑に弱い野本さん…!わかる、わかるよ!

  • いい不動産屋さんが相談に乗ってくれてよかった!

  • 春日さんとともに引っ越すことにした野本さん。だが、同性パートナーと住める物件を探すのは難しく……。

    同性パートナーと住める物件探すのって難しいのかとか、不動産会社でも意外な気遣いが必要なのね、とか、南雲さんの会食恐怖症についてくわしく知れたりとか、今回も楽しみながらもふむふむなるほどーと思うことばかり。性的同意とかもね、必要なことだよね。ドラマではお医者さんの性別がちがっていたのが気になってしまったわたし。変える必要ある?
    今回はちょっと食べシーンが少なかった気がして残念。でも、ホットドッグ買いにIKEA行きたくなった!

  • 今回も良いお話でした。
    一気読みした。

  • 同棲出来る新居探しから。

    やはりマイノリティなので情報収集しないとスムーズに事が運ばないのですね。
    八子さんにすごい助けられているな。
    そして道端で座り込んでる人に声をかけたら世奈だった訳だけど、ああやって声をかけられるところもカッコいいなと思いました。

    色々あったけど新居が決まり、引っ越しも済んで新生活開始。
    家具とか選ぶのめっちゃ楽しそうでいいですね〜

    最後の異性との恋愛にしっくりこない時期を思い出したり、会社の人たちに恋人が同性だと言えなかったことにモヤモヤしたり、2人の関係は良好だけど、周囲との関係に対する不安な感じが不穏だなぁ。

    打ち明けてもどういう雰囲気になるかは本当に言ってみたいと分からないから、いちいち言わなくていいと割り切れれば気が楽なんだろうけど…
    言わないことで自分の恋人がいないかのように思ってしまうのならまた何か対策を考えないといけないのかな。

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著者プロフィール

漫画家。主な著作に『はいらなくても、いいじゃないか』(B.PilzCOMICS)、『深夜0時に腹が鳴り』 (シャルルコミックス)、『フランシス・ベーコンの恋愛脳』 (キュンBLコミック)などがある。現在ComicWalker(COMIC it)で『作りたい女と食べたい女』連載中。

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