パンプキン・ロ-ド (テイーンズ文学館)

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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052035920

作品紹介・あらすじ

三月十一日、大地震が起こった。-そしてそれに続く大津波で、早紀(小6)は母を失った。ひとりとなった早紀は、まだ会ったこともないおじいさんをたずねて、パンプキン・ロード(カボチャの道)へ向かった。-それは「目には見えないが、たいせつなもの」をさがすための旅立ちだった。第20回小川未明文学賞大賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 早紀は3.11の東日本大震災で、お母さんを亡くした。劇団員のお母さんは、たまたま、公演のために仙台に行って、巻き込まれたのだ。
    お父さんも昔に死別していて、早紀はお母さんの友達の真由さんに世話してもらっているけど、真由さんも近々、アメリカへ行く事が決まっている。
    早紀は、お母さんから、もう亡くなったと聞かされていた母方のおじいちゃんの家に行く事になった。山梨県の八ヶ岳の麓で一人で暮らしているという、会った事もないおじいちゃん。
    おじいちゃんは真由さんから事情を聞いて、早紀を引き取ってくれる事となった。

    5年生から6年生である早紀は自分の状況をよく理解している。学校では明るく振る舞っていたり、親戚でもない真由さんに頼ってばかりもいられないと思ったり。
    でも、お母さんがいなくなって、寂しい気持ちもある。
    まわりの大人たち、新しく友達になった近所の子たち。

    目には見えないけど、大切なものを探して生きていく、早紀の成長物語。

  • さすが高学年。ここまで読めるのか。
    泣かせるのは、大人だから?

  •  震災で母を亡くし(所属する劇団の公演のため訪れていた仙台で被災)、東京から山梨のおじいさんの家へ移り住むことになった小6の早紀が主人公。

  • ママと二人暮らしだったのに、3.1 1の大震災でママを亡くしてしまった早紀。
    今まで会ったこともないおじいさんと一緒に暮らすことになるのですが…。
    すごく胸がいたくて、涙があふれそうになりました。
    早紀もいい子だけど、早紀の周りの大人たちも、ステキな人ばかりです。
    田舎の自然、出会い、いろんな姿をみせるカボチャと早紀の成長。
    泣きたいのに、胸があたたかくなりました。

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著者プロフィール

森島 いずみ  児童文学作家。秋田県生まれ。旅行業や通訳業のかたわら執筆を始め、福島県にて東日本大震災で被災し、山梨県へ移住。避難中に著した『パンプキン・ロード』で小川未明文学賞大賞を、『あの花火は消えない』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。

「2022年 『のんちゃんのよっつのきせつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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