僕たちはまだ、仕事のことを何も知らない。 (「私たちの未来」シリーズ)
- 学研プラス (2020年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784052052019
作品紹介・あらすじ
「大人になったら、どんな仕事にも就けるはず!」……そう思っていた主人公たち(小学生)も、今や大学生。現実は、甘くはなかった。3人の大学生たちの「就職活動」を通して、仕事・会社選び、働くことの意味を伝える物語。涙がボロボロこぼれるほどの感動。
感想・レビュー・書評
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就職活動は情報の洪水に溺れて、自分の方針や目的を見失いがち。この本は、就職活動を目前に控えた人や、就職活動中で進むべき道が分からなくなってしまった人の指針になる本だと思う。
マンガなので読みやすいし、息抜きになるのでは。
すでに社会人として仕事をしている人も、読んでみると初心に帰れるので、おすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『感想』
〇就職活動をテーマに、大きな分岐点をどう選んでいくかということが書かれている。
〇この本は就職活動間近の人だけでなく、まだ先と思っている若者にも、就職をして今の環境に慣れきってしまった人にも読む価値がある。
〇会社見学とか、セミナーとか、いろいろな方法で企業とコンタクトを取り、選び・選ばれていく。そこでお互いのことを探り合いながら就職になっていくわけだが、どれだけ力を入れても互いにすべてを知ることはできない。それは企業の人事も認めている。それでもミスマッチを少しでもなくそうと努力しているわけで、企業側になってしまった自分からすると、その難しさは痛いほどわかる。
〇こんなはずじゃなかったと感じるのは採用側も採用される側も一緒。でも採用側は簡単に放り投げたりできない。何とかものにしようと、あの手この手で育成の努力をするよ。それでも放り投げるのは採用された側であることが多数。
〇採用される側からすると、自分の希望条件をすべて満たせないのは当たり前。そこでどう優先順位をつけるか。自分の能力を生かせることは当然として、能力のない新人でも人として尊重してくれる企業を探せるといいね。
〇つらい経験って人の成長のためには必要。それも若いうちに経験してそれをどう乗り越えていくかを身につけていないと、あとが苦しい。これは学生のうちに小さい山でも越えていてほしい。大人になって責任が増すほどつらさも大きくなっていく。でもそこを乗り越えないといけないんだ。そこにやりがいや自分の成長、充実感があると実感として知らなければ、その力は得られない。
〇職場での地位とか給料とか、それも大事だけれど、最重要は人間関係。仕事を楽しいと思える、やりがいがもてる、そんなところでないとそこにいることがつらくなってしまう。これって運要素が強いからな。また人によって感じ方が違う。私個人の意見としては、異動のある職場がおすすめ。つらい人間関係をリセットできるし、自分の環境を変えていかないと、自分の成長が止まってしまうと感じる。でも環境変化に弱い人には向いていない。
〇この本を読みながら、就職も学校選びも配偶者や友人を選ぶことも同じだなと感じた。究極的には運や縁になってしまうが、それを呼び込むために相手や自分自身に対して誠実であることが大切。偽りの姿を見せ続けることは互いにとって不幸。そして無理ならば関わりを変えていけばよいが、その前に自分から関係を良い方向に改善する努力をすることが必要。今の環境を作った責任は自分にもあるし、後悔だけしていては自分の成長がない。良い方向に自分も相手も変化させることができるなら、相手からの評価も高くなるよ。
〇本の題名に「仕事のことを何も知らない」とあるが、これは仕事を実際にしている人にもわからないことだから。それだけ仕事は奥が深い。だからもし嫌な部分しかみえない人がいたら、それはいい部分をまだ見つけられていないだけと伝えたい。でも体や心を深く傷つけてまで踏ん張ってはいけない。 -
子どもが就職活動をするのはまだだいぶ先だけど、世の中の大学4年生はこんなことをしてるというのはイメージできていた方がよいと思い、自分も読んでみた。
就職活動のハウツー本というのは数多く出回っていそうだけど、就職活動中の学生3人を主人公に据えて、その紆余曲折を丁寧に描いた漫画というのは他にないんじゃないかと思う。ボリュームも十分で392ページもあります。非常に力作だと思う。
就職活動はがむしゃらな自己アピールではなく、自分を素直に表現して、採用担当者と真のコミュニケーションを取ること、というテーマにも非常に好感が持てた。この本に描かれているような就職活動ができれば本当に良いと思う。現実はこのようなきれいごとばかりではおさまらないのだろうけれども。
一つだけ気になったのは「人間性」という言葉の使い方。一次元のモノサシのような価値として扱われているように読めたが、人間性は多様性であって高いも低いもないと思う。言いたいことは分かるので、「人間性」ではない別の表現を使っていればよかった。 -
図書館で偶然目に留まった。
就活中の私、とにかく焦りと不安で何かにすがりたい気持ちになっていて、何か得られるものがあればいいなと思い読み始めた。無理に着飾らなくても、そのままの自分の良さと合致する就職先が必ずあるんだと背中を押して貰えた。就活の闇というか、リアルな描写もあって勉強になる。 -
マンガで読みやすかった。子どもが高学年くらいになったら一度読んで欲しい本。
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幸せな就職、して欲しいよね。
必要異常な高望みも必要ないし、必要以上に自分を安売りする必要もない。
だけどなあ。
やりたいことがそもそも安売り状態の場合はどうしたらいいんだろうな。
もっと上を狙っていいと言っても、上がそう簡単には存在しない場合はどうしたらいいんだろうな。
諦めろ? -
385ページの大作だけど、マンガだからサクッと読める。
タイプが違う3人の就活物語。
応援したり、呆れたり、ホロっとしたり‥
「自分の能力を引き出していける企業に入ること」
「人間性の高い企業に入ること」
就活生、ファイト‼︎
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