- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054016835
感想・レビュー・書評
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「土方歳三修羅となりて北へ」岳真也◆鳥羽伏見の戦い以降の物語で、新選組が敗戦を重ね散り散りになっていく様が苦しい。作中、土方は近藤の死に方を悔いるけれど、二人の目指す義の形は異なり、近藤は近藤なりの義を貫いたと思う(思いたい)。土方から見た他の隊士の姿がもっと読みたかったかも。
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■負けても、負けても、生ある限り戦う! 鳥羽・伏見から江戸、甲州、下総流山、宇都宮、会津、そして箱館・五稜郭へ-。戦い、戦いぬいて「義」に殉じた土方歳三の壮絶な生きざまを描く長編時代小説。
■■鳥羽、伏見以後の土方歳三。堅苦しい文章がちょっと読みにくい。儚いお人だなぁと。そして真っぐな土方さんが見れます。最期のシーンが、好き -
著者が土方好きなのはよくわかりましたが、あまりに美化しすぎ。勝や西郷は単なる計算高い悪者という扱いなのも、あまりに一方的。とってつけたような恋の話とか、勘弁していただきたい。
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テンポが早いのでどんどん進んで読みやすかったとは思います
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初っ端から、野村が出張ります!!!
土方の小姓です。もう、ずっと附いております。
運命の流山ではちゃんと近藤局長に付き従い、相馬もまた土方に附いて勝の所まで行くのですが、おかしなことに台詞など、一切ありませんでした。何者なんだお前は!?と思うくらい無口。
存在自体も怪しい扱いであった。まるで忍びのようだ。
大鳥は、地獄耳の男前というキャラでした。これもよう、わからん。
この小説の見せ場は、湯ノ川のりっちゃんでしょう!!!!!
風呂場に向かった土方を待ち構えているりっちゃんが、もう、可愛いのなんのって!!!褌一丁になって、手に垢擦りようのヘチマ持って、「お背を流させてくださいッ、総督!!」なんて張り切っております。
野村の死を悼む土方にホロリ。良かったね、りっちゃん、愛されてたよ…。 -
戊辰戦争の幕開け、鳥羽伏見の戦いから話が始まります。今まで読んだ小説の中で一番土方さんの感情的な面がよく描かれていると思います。特に、近藤さんを助け出せずひたすら自分を責める彼の心の痛みが手に取るように伝わってきて読んでるこっちも辛かった…。