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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784054024403
作品紹介・あらすじ
慶長十一年春、対峙の時は終わり、北は陸奥、南は近江で熾烈な戦いが始まろうとしていた。猛将立花宗茂が会津戦線に突入、一方、近江の昌幸は懊悩していた。「如水よ何故動かぬ」。密使・幸村の懇請により、如水は江北に進軍するが・・・・・・。
感想・レビュー・書評
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この歴史小説は「もしあの時。。。してれば」の範疇に入るかもしれませんが、歴史事実を調べて書かれているためか、今回で3回目の読み返しになりますが楽しく読ませてもらっています。
このシリーズは全7巻ですが、なぜこの5巻についてレビューを書いたかというと、5巻の後半(p207-233)で、敢えて物語から離れる形で、「徳川家康と松平元康とは同一人物で無い」という学説を披露しているからです。恐らく著者の工藤氏の最も述べたったポイントなのでしょう。
家康は桶狭間の戦いが終わって今川義元が敗れてから独立しますが、昔からなんか変だと思ってきました。また長男の信康と自分の妻を信長の命令とは言え、殺してしまう形になり、その後もあまり供養をしていないような点です。
関ヶ原の戦いが終わって、まだ江戸幕府の体制が固まっていない時期に反徳川が力を合わせれば、徳川を倒すことができたかもしれない、というシミュレーション小説は面白いと思います。
現実は、それをさせずに300年程度も続いた幕府の基礎を固めたのですから、家康は凄いのでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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