エリ-トの条件: 世界の学校・教育最新事情 (学研新書 57)

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054041592

感想・レビュー・書評

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  • 各国エリートの作成法が書かれている。日本以外の階級社会ではそうだということ。日本のような大衆社会には向かないだろう。なにより、これらの国より、日本の国力が勝っていることは確かなのだから、まねする必要はない。

  • 各国の教育事情についての羅列的内容
    考察はほぼなし

  • 流し読み済。
    エリートはフランス語。ノブレス・オブリジェこそが真のエリート。

  • 今やネイティブ並に話せるバイリンガルは当たり前。
    それに加えて基本的な学力、スピーチ力、自己アピール力、スポーツで培う人間力、地域活動や労働経験で培う社会力を備えたリーダー力をもった人間が世界をになうエリートと言える。

  • 各国の「エリート」と呼ばれる人材について、教育という視点から事例紹介した本。

    サブタイトルである「世界の学校・教育最新事情」とあるように、世界各国のエリートに施す教育を紹介しただけどあった。

    記述に対しての筆者の意見はほぼ見られず、日本の教育について問題提起するのは良いが、改善策を出さないことはくだらない。批判なんて誰でもできる。折角、各国の事情に詳しい方なのだから、日本と比較した上で、目指すべき教育像を説いてもいいのでは?と感じた。

    ↓印象に残った点↓
    日本人、日本社会は完璧(理想)を求める´百点からの減点主義´だが、世界の価値観は圧倒的に´ゼロからの加点主義´

  • [ 内容 ]
    勉強ができても、魅力的なリーダーにはなれない―。
    コミュニケーションスキルや倫理観、「負けない心」を育むために、世界の「将来、国を支えるエリート」たちは、どのような学校教育を受けているのか?
    各国のさまざまな英才教育の実態を克明にレポートし、日本の教育の深刻な問題点を浮彫にする。

    [ 目次 ]
    序章 世界標準の「エリート教育」とは何か
    第1章 世界の未来を予測する教育環境
    第2章 国家戦略とエリート教育
    第3章 早期バイリンガルは世界の常識
    第4章 IQだけではないトータルバランス
    終章 日本のエリート教育は再生できるのか?

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • よくまとめられた取材。
    が。

    昔なら面白がって読んだだろうけど、子供がいる今、なぜか読んでて本をぶん投げたい気持ちになる(笑)。
    こんなすごい学校があるんですよー。こんな素晴らしい教育方針を実現してますよー。と、それはいい。が、もちろんすべての子供たちがこういった環境で教育を受けることは、許されておらず、こういう不公平の1極端にいるグループ「エリート」が、社会に出て競争に勝って、当然のごとくリーダーになっていく、という図式が、なんか頭にきた。

    要は、「一部のエリートを体系的に作り出し、その人たちが優れた頭脳と高い理念(願わくば道徳観念も)をもって社会を率先して作り、その利益が下層民へももたらされるように」という考え。以前読んで衝撃を受けたPedagogy of the oppressedは、これと全く反対(抑圧されたものが教育を通じて声を持ち、下から世界を変えていく、というもの)なんだけど、この本の筆者、ここに書かれるエリートたちは、こちらの本を読んでどう思うのだろうか?

    でも、「エリート」といっても、地域(特に西洋と東洋)で若干定義が異なり、それに従って各国で力を入れているエリート教育の内容も異なる、というのは、興味深かった。世界の子供に一律の基準で競争させても、その順位は全く正確じゃないと思うし、アメリカで教育を受けたエリートが日本や中国で立派な政策を立てられるかというと、それも違う気がする。それを考えると、「エリート教育」というものそのものが、なんかあやふやな意味しか持たない気がするなあ。親の自己満足、が、案外一番当たっているのかもなあ。そういう意味では、親や本人がこれを読んで、「こういうカリキュラムを受け(させ)たい」といった希望を具体化するための参考にはなると思う。
    (家庭や日本国内では到底不可能なカリキュラムが多いけど)

    ちなみに、本書のPISAとTIMSSという学力調査テストについて述べたところでは、百点知識型タイプのアジア諸国はTIMSSに強い、とあったが、最近のPISAでは上海がぶっちぎりの1位。こちらの傾向も変わってきているよう。

  • 5/20(木):
    各国の教育事情の事例集としては楽しめました。
    ただ、情報が古いからでしょうか、あまり新しい情報はなかったように思います。
    事例集といえども、日本への示唆がもう少しあってもいい気はしました。

  • 世界中の教育を紹介。

    様々な文化を俯瞰していると言えるが、表面的で深みがない。著者なりの考察がない。

    これでは各国の教育紹介で終始している。

    結果、我々日本人にはどのタイプの教育が良いのかを示すべき。

    但し、どうしても教育には金がかかるので、
    金銭的な余裕の程度によって受けられる教育の分類を示すのも仕方がない事だと思う。

    もしあなたが富裕層なら子供にどんな教育を望むか?
    のアンケート結果などは載せてみたい。

  • エリートの条件は、日本の「東大出=エリート」といった図式とは大きく違うらしい。それは、一言では「何かの分野でトップリーダーとして活躍している人たち」だそうで、そのために、海外ではコミュニケーション全般を大変に重視し、様々な方法で早くからそのスキルアップを図っているということが分かった。
    本では、そんな、世界の教育についてびっしり紹介されている。正直、簡単な小見出しのみで気がつけば他の国になっているなど、構成がとても読みづらかったが、内容は深いと思う。また、本の最後の筆者の考えは秀逸。この本は、そこを先に読んでから読むのがいいかもしれない。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家

「2016年 『「歴史戦」はオンナの闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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