瓦礫を活かす「森の防波堤」が命を守る: 植樹による復興・防災の緊急提言 (学研新書 98)
- 学研プラス (2011年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054050914
作品紹介・あらすじ
瓦礫を活用して、命を守るふるさとの森をつくる…!甚大な被害をもたらした東日本大震災の津波に耐えて、「その土地本来の樹木」はたくましく生き残り、その防災力を証明した。4000万本の木を植えた著者が提案する「森の防波堤」は、震災復興のため、将来の安全な暮らしのため、そして日本人の心を支えるための、遠大なプロジェクトである。
感想・レビュー・書評
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鎮守の杜は自然だけではなく人間の生活を守る、防災の観点からの植樹の可能性
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タイトルで購入。
高台移転をした跡地には、散財的に市町村所有地が発生する。
その空地の管理だけでも大変だとおもっていたが、宮脇先生のその土地固有の樹木、特に広葉樹を植えるという発想は現実的で使えるのではないか。
そのメリットは、
(1)その土地固有の広葉樹を中心とした樹種を用いれば維持管理費がかからないこと。
(2)まとまった空地でも、一宅地からでも始められるので、無理して、土地の交換分合しなくても、総量として一定規模の緑が確保できること。
(3)その土地固有の広葉樹は深く根を張るので、防災機能もあること。
先生は、瓦礫をつかってマウンドをつくって、と提案しているが、だいだいの瓦礫が処理まちで集積している状態では、むしろ、瓦礫を使うことに拘泥せず、鎮魂の森を一宅地から連続して、海岸沿いにつくっていくという発想に転換したらどうだろうか。 -
4,000万本の木を植えた宮脇氏が提唱する、植樹による震災復興のプラン。その土地本来の樹木を植え、故郷の森を創ろう!