- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054069695
作品紹介・あらすじ
景気は短期・中期・長期・超長期の4つのサイクルで動くが、この4つすべてが上昇局面となる局面が、2024年からやってくる。半導体とインバウンドという奇跡のボーナスが日本全体を押し上げるのだ。円安、物価高、少子高齢化など混迷と停滞の中にある日本経済は、これから本当の夜明けを迎え、大復活を遂げる。日本経済へ大きな影響を及ぼしてきた米国の対日政策の今後を読み解きながら、日本が半導体で世界を制していく理由を解き明かす。外国人機関投資家の動き、中国経済の動向などを見据えながら、日本経済の真実の姿と驚きの復活のシナリオを描く。大手銀行、大手証券ともに経験、投資銀行顧問などを歴任し、長年各界で提言する国際エコノミストが、今こそ、全力で伝える一冊。読者へ向け、これから期待の推奨銘柄も紹介する。
感想・レビュー・書評
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年初から日経平均株価が上がっている。
混迷する世界情勢は、日本経済にとっては「反転」のジャンプ台となるとして、日本に明るい未来を見出しているのが今回の本。
日本の将来は「オワコン」だと悲観的になっている人が多いが、著者は反論している。
日本は非常に潤沢な個人金融資産があり、今後の日本は、ハイテクとインバウンドで飛躍していく。
半導体に関してはTSMC需要で、熊本県が盛り上がっている。
米中対立で日本が漁夫の利を得ることができるか気になる。
インバウンドについて、先進国の中では、GDPに占める国際観光の比率が低いことも、これからの日本のインバウンドの「のびしろ」として期待できると著者は述べている。
訪日外国人客数を伸ばすことを目指すよりも、良いものをそれなりの値段で提供して、多くの富裕層が訪れてお金を使ってもらえるならいいなあ。
そんなことがあったのかと思ったのは、ウクライナ戦争に関する内容。
著者はウクライナ戦争について、2024年の春または、遅くとも夏までに停戦するとみている。
アメリカは、兵器の大革命期に突入しているそうで、ドローンの存在感が大きくなり、従来の戦車や戦闘機などで不必要になる兵器が出ている。
この2年間でほぼ使い果たしていて、軍産複合体も「もう戦争をやめても構わない」と思っているとみていいと著者は述べている。
JPモルガンは、300億ドル(約4兆円)の「ウクライナ復興ファンド」売り出したそうだ。
歴史的に、こうした動きの9カ月〜1年後には戦況が動きますと指摘している。
ロシアに占領された領土を全部取り戻すと言っても、欧米の支援、特にアメリカの支援がないと自力で戦えないだけにどう動いて行くか気になる。
最後に10の推奨銘柄を取り上げている。
さてどうなるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示