異常の心理学 (講談社現代新書 184)

著者 :
  • 講談社
3.25
  • (1)
  • (6)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 74
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061155848

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [ 内容 ]
    物質文明に縛られた現代人にとって、“異常の真理”は、けっして無縁ではない。たとえ自分はどんなに健康だと思っても、異常な状態や環境におかれたりすると、自分の心を失って流されてしまう。
    合理性の背後に、不意にしのびこむ異常性――人種的偏見、政治的な憎しみ、群集心理などは、日常生活にも、しばしば顔をのぞかせる。
    本書は、われわれの心にひそむ異常性を、社会的な、文化的な、さらに歴史的な視野で把え、それが現代社会にどう反映しているかを解明する。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 中世ヨーロッパの魔女裁判から群集心理、催眠などを考察、
    精神分析の歴史や偏見の心理、

    催眠という話題から、
    記憶の話へ、そして知覚の話になり、
    発達心理学の話になっていく。

    途中まで(知覚のあたりまで)は本当に面白かった!

    広い分野で書いてるかのように見えて、
    実は全てが群集の心理というテーマの下に書かれている気がした。(途中までは)
    その展開の運び方も上手いし、1つ1つの話が結構濃かったり興味深い話が多く、引き込まれていった。
    心理学史の流れが初めてちゃんと頭に入ってきた。

    しかし、
    知覚のあたりまでは話が広いようで繋がっていて良かったのに、
    発達心理にまで広げてしまい、
    そこから先、広く浅くになってしまっているように感じたのが残念だった。

    知覚あたりでやめて、それらをもっと突き詰めて、
    まとめでくくればよかったのに・・・。と。

    最初のテーマはどこへ??と思ってしまった。

    あのまとめ方はちょっとないかなぁと。

    途中までは、★5つと思っていたけど、
    そんな感じで★4つ。

全2件中 1 - 2件を表示

相場均の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×