- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061155848
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
物質文明に縛られた現代人にとって、“異常の真理”は、けっして無縁ではない。たとえ自分はどんなに健康だと思っても、異常な状態や環境におかれたりすると、自分の心を失って流されてしまう。
合理性の背後に、不意にしのびこむ異常性――人種的偏見、政治的な憎しみ、群集心理などは、日常生活にも、しばしば顔をのぞかせる。
本書は、われわれの心にひそむ異常性を、社会的な、文化的な、さらに歴史的な視野で把え、それが現代社会にどう反映しているかを解明する。
[ 目次 ]
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中世ヨーロッパの魔女裁判から群集心理、催眠などを考察、
精神分析の歴史や偏見の心理、
催眠という話題から、
記憶の話へ、そして知覚の話になり、
発達心理学の話になっていく。
途中まで(知覚のあたりまで)は本当に面白かった!
広い分野で書いてるかのように見えて、
実は全てが群集の心理というテーマの下に書かれている気がした。(途中までは)
その展開の運び方も上手いし、1つ1つの話が結構濃かったり興味深い話が多く、引き込まれていった。
心理学史の流れが初めてちゃんと頭に入ってきた。
しかし、
知覚のあたりまでは話が広いようで繋がっていて良かったのに、
発達心理にまで広げてしまい、
そこから先、広く浅くになってしまっているように感じたのが残念だった。
知覚あたりでやめて、それらをもっと突き詰めて、
まとめでくくればよかったのに・・・。と。
最初のテーマはどこへ??と思ってしまった。
あのまとめ方はちょっとないかなぁと。
途中までは、★5つと思っていたけど、
そんな感じで★4つ。