- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061399297
作品紹介・あらすじ
とある高級住宅地に佇む「骨董靴工房アッシェンプッテル」。“靴が語ってくれる物語”を聞くことのできる神出鬼没で自由奔放な店主・王子と、無愛想な靴職人・四辻が働く謎めいた靴屋を舞台に、人と靴が織りなす不思議が歩き始める。――靴を見れば人生が見える。靴の王子があなたの心にぴったりな一足をお探しいたします。
感想・レビュー・書評
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家族に学校での人間関係に窮屈さを感じている女子高生が、「靴」フェチ?のおじさんに出会って……という日常の謎もの。あまり気持ちのいい話ではなかったけど、次の巻も読んでみよう。
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毎週木曜に、父親が恋人を連れて帰宅する。
それが嫌で時間を潰していた時に声をかけられたのが最初。
警戒しないと、と思うなら、まず人がいない所で
ぼんやりするのはどうかと思われますが
それは言ってはいけないのですよね?
妙な名前の店主と、甘いもの好きな職人の二人。
そこにナンパ(?)された女子高校生。
彼女が心の奥底から思っている事は、分かります。
群れて面倒、合わさないと面倒。
が、自分の事をこういう性格、と認識してくれるのは
ありがたい事だと思います。
2話目に出てくる男の子も。
確かにこれは言いづらい。
ばれたらばれたで、リスクもきつい。
それでも自分がしたい事ができるのは
とても幸せな事です。 -
表紙に惹かれ、星海社FICTIONSに信用して買い。キツネのような店主とガラの悪い職人がおり、美味しいケーキを出してくれる靴修理店アッシェンプッテルの話。
靴にしか興味がないが、丁寧に気持ちを拾い上げるい店主がいい味を出している。マイノリティの、自分ではどうしようもないことの、どうにもできない特徴に憤り諦め縋り生きていこうとする人間が好きなので、特に環くんの話が好きだった。
店主の王子さんは怪しさ抜群だが美味しいケーキとスマートな動作に相まってこんなお店に行きたくなる。久米田康治先生の描いたイラストもイメージにぴったり。本当にこのイメージでしか出てこなかった!綺麗な装丁やおしゃれな扉絵通りにおとぎ話を絡めつつハッピーエンドでは終わらない、素敵なお話でした。さて2巻も買うか! -
表紙の靴屋さんがメインの話かと思ったら、靴屋さんはストーリーの鍵にはなるけれど、あくまで主人公は女子高生だったので、ちょっと思っていたのと違いましたが、まあまあ面白かったです。あと、履き古した靴の修理はするけれど“骨董靴”というのとは違う気がしますが。これ、続くのかしら?