世界のイスラーム建築 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 91
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497795

作品紹介・あらすじ

イスラーム教を信ずる人々は、七世紀から今日まで、ユーラシア大陸のスペインから東南アジア、さらには日本やアメリカまで、長い時代にわたって、そして広い地域に、その足跡たる建物を残している。茫漠たるイスラームの広がりのなかで、著者が垣間見た建造物はごくわずかな片鱗にすぎない。とはいえ、なるべく著者が自分で実際に訪れたことのあるものを主軸にして、イスラーム建築の秀作を紹介したい。

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:新書||520.2||フカ
    資料番号:10167682
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  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00122664

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】520.2||F【資料ID】91051840

  • イスラーム建築の特徴や地域・時代による違いが良く分かりました。そして、それ以上に著者の建築や都市への強い想いが伝わってきて、一緒に建築や都市が好きになれる良書でした。

  • スペインのアル・ハンブラ宮殿、シリアのウマイヤ、モスクから中国の清真寺まで、世界各国のイスラム建築を紹介する。

    『シナン』を読んだからには、イスラム建築のことを勉強せねば!と思い、見つけたのが本書。
    しかし、イスラム建築のよさ、鑑賞法、味わいなどを紹介するというよりは、まさに「解説」「紹介」のための本と言ったほうがふさわしく、説明口調が苦手な私には、期待と違うものだっただけに少々読みづらかった。

    とはいえ、世界各国に広がり、その国々で多彩な形成を遂げたイスラム建築を見るのは面白かった。新書なので写真は白黒だが、偶像崇拝をしないイスラム圏ならではの美しい幾何学模様やタイルは、白黒写真でも十分にそのよさが伝わってきて、実際に見てみたいと思わせるだけの魅力がある。
    特に、作中で著者も言っている「ムカルナス」(鍾乳石の丸天井を意味するアラビア語。窪みのような要素が層を成して並んだ立体的な建築装飾のこと)は、ぜひともこの目で見上げてみたくなった。

    ヨーロッパの教会などを見ると「荘厳」という言葉が思い浮かぶし、日本の寺や神社などを見ると「平静」な気持ちになったりするが、イスラムの建築は地理的にもその中間なせいか、どちらにも偏り過ぎない適度な尊さが感じられて好きだ。
    円や球、アーチなど、緩い高さが多様されるせいか、欧州の「高さ」と日本建築の「平たさ」の中間にあって、なんだかとても穏やかかつ敬虔な気持ちにさせてくれる。

  • 読書記録

  • いろいろな地域・時代を紹介しています。モスク・ドーム・アーチのいろいろな写真を同じページに並べて説明してあるのでとても分かりやすいです。
    新書版なので写真がカラーじゃないのが残念(値段が安いのでしょうがないですね。。)

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著者プロフィール

群馬県生まれ。1981年東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。東京大学東洋文化研究所客員教授、早稲田大学イスラーム地域研究機構研究院教授等を経て、現在、日本学術振興会カイロ研究連絡センター・センター長。2005年、地中海学会ヘレンド賞受賞。専門はイスラーム建築史、インド洋建築史

「2016年 『アラブの住居』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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