生活のなかの経済学 (講談社学術文庫 58)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061580589

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  • 1971年に『週刊朝日』で連載された記事をまとめた本です。

    経済学の理論を紹介するのではなく、生活に密接に関わる経済の現実に向き合い、さまざまな問題に対する解決策を提言しています。住宅と土地の問題、医療費の問題、公共料金、流通革命とその問題、貯蓄、社会保障など、経済学理論の領域とその外部との接点で生じているさまざまな問題を取り上げ、一貫して市民の立場から考察をおこなっています。

    本書で取り上げられている都市問題の多くは、現在ではそれほど深刻なものではなくなったように思われますし、また流通革命をめぐるさまざまな話題もすでに過去のものとなりました。一方、医療問題や社会補償問題などは、ますます大きな問題になっているように思います。そういうわけで、現在では事情が変わってしまったものも多くありますが、経済学理論の周縁部に生じる問題に着目し、市民の目線から考える著者のスタンスは、今も変わらず重要であり続けているように思います。

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