- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061582750
作品紹介・あらすじ
第2巻には、「言志後録」255条をおさめる。佐藤一斎が、57歳からの約10年間に記した語録であり、人が日々の生活のなかで決して忘れてはならない心得、また、豊かな人生を送るための心構えが味わい深く説かれる。全編にちりばめられた、これら珠玉の言葉に触れるとき、読者は心の琴線が高鳴るのを覚えずにはいられない。巻末に「重職心得箇条」を付す。人の上に立ち、部下を統率して行く者の心掛けが、余す所なく説かれる。
感想・レビュー・書評
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全体を通して論語に近い印象。訳者の翻訳や意見には若干違和感のある部分あり。ただし味わい深い部分もあり、さすが佐藤一斎と感じた。原文は理解が追いつかないので読まず訳のみ読んだが折を見て再読したい。
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これはね、もう読んでもらうしかない。解説云々の次元ではないです。
私は本書のシリーズから2つの要素を得ています。
1つは学ぶことへのモチベーション。
もう一つは実経験に照らし合わせ、具体的なシーンでの立ち振舞いのヒントです。
まずはビジネス云々は抜きにして(私は巷でよく見る「ビジネスに効く」的な売り方は大嫌いなので)、一斎がその言葉に込めた真意を理解すること。そののちにこれを仕事なり私生活なりにどう応用できるかを考えるとよいと思います。
あと何気に訳者の付記にキラッと光る解説や引用が含まれていて、得をした気分になれます。 -
書斎の本棚から百冊(立花隆選)76
日本思想
江戸時代の儒者の本。40代から80代にかけて書いた。年代によって内容が大きくなっていく。 -
1.学は一生の負担~255.我、古人を友とす の255条
付録の重職心得箇条(17条)を読んだことがないと答える政治家には、政治をやって欲しくないなあ。 -
展示期間終了後の配架場所は、1階 学士力支援図書コーナー 請求記号:121.55//Sa85//2
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佐藤一斎57歳から十年間の語録。付録にある「重職心得箇条」は、諸大名が筆写するために大金を使ったほどの貴重な文献!ここだけなぜか訳文がないのが残念。ページ数が足りなかったのでしょうか・・
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四録の二冊目をきっちり納めている。
一斎先生は専門は朱子学だが、
陽明学にもかなり精通していたので、
陽朱陰王などと呼ばれていたらしいが、
この巻を読むとその知識は老荘思想や仏教、
兵法にも及んでいることが分かる。
それでいて中国偏重を戒めているが、
決してナショナリストでも無い。
こういう絶妙なバランス感覚の知識人が、
江戸時代にも居たんだなあ、と感動する。
巻末に重職心得箇条を収録しているが、
文語体だけなのが残念なところ。 -
2011/04/21 黒沢twitter