東郷平八郎 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061585638

作品紹介・あらすじ

名著復刊
「日本海海戦」とは何であったか
近代日本海軍は東郷司令長官の登場をもって完成した――国民的英雄とその偉業とを精神史的に究明した古典的名著。

1905年5月、日本海海戦の勝利は、近代日本海軍の完成を証する「世界史的驚異」であった。偉業を指揮した連合艦隊司令長官東郷平八郎とはいかなる人物か。秋山真之ら幕僚は卓抜な能力をどのように発揮したか。哲学者の眼光をもって明治海軍の「人格的象徴」たる名将の本質を射抜き、近代化における日露海戦の精神史的意義を究明した刮目の名著。

東郷大将は軍人以外の何者でもなかった。しかしあくまで軍人たることをとおして軍人以上の偉大さに達した。軍人によく見られる何々宗の信者ではなく、稚拙な詩文を弄せず、訓語せず、もっぱら沈黙しつねに素朴に住した。ついに武人以外の何者でもなく、それをとおして古典的人間に到達した。東郷大将の伝記者の任務は、なによりも大将を沈黙の裡(うち)に置くことであって、それにおいて偉大さを見出だすことであろう。――<本書より>

感想・レビュー・書評

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  • 【再読】
    軍神である東郷平八郎はとても有名なのに、その人柄を伝える逸話等が少ないことでも有名。本人が無口で、書も残さなかったというのもあるけれど、やはり軍神に祭り上げるために隠したり、消したり、といったことも多々あるのでしょう。
    そんなこんなで書籍の扱いも少ない東郷の人物像の片鱗をみせてくれる良書だと思います。

  • 東郷平八郎の予備知識ゼロで読み始めた私には難易度高過ぎたので、東郷平八郎ビギナー本を読んでから読みたい。

  • まだ読んでないため★1つ。
    先日登山した際、山頂に提督の「五省」が書かれた石碑がありなぜか惹かれて、帰宅後調べました!

    すると、とんでもなくすごい人だったことを改めて認識しました。

    青年期はイケメンであり(笑)、壮年期はロシアのバルチック艦隊を破るなど興味深い方です。

    日露戦争でバルチック艦隊を撃墜した後の言葉には鳥肌が立ちました!

  •  国民的伝統的性格を築き上げるには、長い年月の精神的、肉体的鍛錬が必要とされる。東郷平八郎という人は、冷静沈着という素晴らしい人格の持ち主、尊敬出来る人だと感じた。

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