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- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061587434
作品紹介・あらすじ
神の痛みの神学は、「実体」としての神に痛みがあるなどというのではない。神の痛みは「実体概念」ではなくして、「関係概念」である。すなわち「神の愛」の性格である。この点の理解を欠くことが、この神学を父神受苦説と混同する根本原因である。神の痛みの神学は「栄光の神学」からはあくまで「外に」立ちつづけるであろう…。日本人の手になる真に独創的な神学書として各国語に翻訳され、欧米の神学界に大きな影響を与えた必携の名著。
感想・レビュー・書評
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神の痛みというと「我々の罪咎によって神の御心を傷める」ということを想像してしまうのですが、著者は明確にそれを否定し、それは感傷的な表現としてむしろ斥けるべきである。神は我々の罪に対しては怒り給うのであって、決して痛み給うのではない。真に神が痛み給うのは、怒りの対象である我々を愛しようとし給うことである。(P199)と明確に述べています。エレミヤ書31章20節の「是をもて我が腸、かれのために痛む、我必ず彼をあわれむべし」という言葉との衝撃的な出会いから、この神学が生まれたということになるほどと思います。
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