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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061588691
作品紹介・あらすじ
日本の各地に伝わる風習や伝統、また人々のなにげないことばや行動の背後に発想はひそんでいる。本書は、日本人の歴史や体験のなかから、具体的な事例や事象を取り上げ、その底を共通して流れる庶民の考え方や論理を闡明し、あらためて日本社会の構造を浮きぼりにした。日常的なことばや論理を正しく捉え、吟味することにより、複雑な日本の現実社会を腑分けすることが、普遍的な社会科学の構築に役立つことを示唆した期待の新版。
感想・レビュー・書評
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「日本人の発想」「日本社会の論理」「日本人への提言」の3つの論考を収録しています。
「日本人の発想」と「日本社会の論理」では、日本に暮らす人びとの日常生活のうちに、日本文化の特質を探る試みがおこなわれています。一方「日本人への提言」は、著者の日本文化論を踏まえ、今後の日本が歩むべき道について語られています。
フランスでは第三者がいないと重要なことは話さないが、日本では大事なことを話すのは「相対で」といわれることを指摘した森有正の考えを紹介しているところなど、興味深い議論もいくつかありました。ただ、日本文化の特質を取り出すに当たって著者がどのような方法論を用意しているのか本書を読んだ限りでは明確になっていないのに、やや不満を感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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