- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061825925
感想・レビュー・書評
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前作がクローズドミステリーものの本格派をぶち殴り踏みつけめためたにするとんでもないやつだとしたら今作は学園ミステリーの趣があった。
ただ、導入とかは確かに日常の謎的な学園ミステリーの趣なのだけれども流石というべきか物騒オブ物騒といった感じでかっとばしてくれる。
ヒロイン(?)の少女がすごくいい味出してた。
凄惨な事件は起きるもののなんとなく思春期に自分にたいして思い悩む少年少女のほろ苦い青春ミステリーという雰囲気もあってすごくよかった。ラスト近くの「犯人」と「探偵」の刺しつ刺されつに近い会話は痛々しいけれど、その結末は案外どす黒くもなく、なんとなく切ない余韻が残るものだった。
読後感が悪くない青春ミステリー。(ただし凄惨で闇はふんだんに混ぜ込まれている) -
作者が得意にしている分野の蘊蓄のすさまじさは1作目以上で、見開き2ページ分、改行もなくまっくろけーに蘊蓄まくしたててるページすらあるよ。
「お前は京極堂か!」
とツッコミたくなりました(笑)
しかしその得意分野をしっかりトリックで使ってるあたり、マニアっぷりが伊達じゃないね!
今巻は学園ものでした。
バカップルとかも出てきて、学園物らしいがちゃがちゃ楽しい感じで始まるのですが、段々怪しげに陰惨になっていくあたり…
主人公双子の生い立ちなども、じりじり明らかになりつつあります。
双子のヒミツ知りたさに、シリーズ読破してしまいそうな予感^^; -
まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス)
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つらい流れのお話でしたね。お店で見るグッピーがイメージと違って全然綺麗じゃないのはそういうわけだったのだなと納得。シェークスピアも不勉強で、オフィリアと言えばミレイの絵しか思いつかない。どんな風に生まれついても親はちゃんとその子を祝福して欲しい。
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デビュー作「パラダイス・クローズド」で本格ミステリに挑戦状をたたきつけた、汀こるものさんの第2作。
えっと、前作以上に魚話満載です。というか、それだけです。そこに力を注ぎますか。そうか、汀氏は密室ミステリでもトラベルミステリでもない、「アクアミステリ」という新ジャンルを推理小説界に打ち立てたんだ!
…という能天気なレビューを書こうとしていたら、中盤からとんでもない事になっていました。て言うか、物凄いペース配分ですね、これ。ライトノベルと見紛うかのような序盤とのギャップが、あまりにも鮮やかで脱帽しました。
きりきりと胸締め付けられる展開ですが、この終わり方、僕は好きですよ。 -
アクアリスト達の青春ミステリー。
雑学は非常に難しいが、事件におおいに関係している。
読後感はなかなか悪くない。 -
08/04/2014 読了。
図書館から。
1作目と思って借りてきたら、
まさかの2作目で…。
次いったら、ちゃんと借りてこよう。
メンデルの法則しか頭に残ってない(笑
正直、魚に関しては全く知らないので
読んでいても「???」という感じだったのですが、
登場人物がたってるので読み進められました。
双子兄弟もですが、高槻さんと矢部君も
いいキャラしてますね。
まほろ作品と同じ匂いがする気がします。
シェイクスピアがわかるともっと面白いんですかね。
引き続き借りようと思います。 -
THANATOSシリーズ二作目
前作よりもアクアリウム小説になっているのだけれど、やっぱり好みの作品。
真樹と美樹の微妙で歪な関係がとても好み。ミステリーとしては弱く、こじつけ感はあるけれどそれもそれで楽しめた。